高カロリーの朝食は痩せる! カロリー消費量が2.5倍に増加

2022年11月29日(火)7時0分 tocana

 最近の研究によって、夕食よりも朝食に比重を置いている人はそうでない人に比べて、食事誘導熱産生(DIT)が2倍になることが明らかになった。DIT値が高いほど体の熱生産や食後の消化に多くのカロリーが備給され、痩せやすい体になるという。同論文責任著者のジュリアン・リヒター博士曰く、朝から十分なカロリーを摂取し、夕食を少なくすることで肥満や高血糖の予防効果が期待できるとそうだ。


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※ こちらの記事は2020年2月22日の記事を再掲しています。


 しばしば朝食を抜くと太ると言われるが、最新の研究では「朝食をたくさん摂ると痩せる」ことが明らかになった。


 英紙「Daily Mail」(2月19日付)によると、科学誌「Journal of Clinical Endocrinology and Metabolism」に掲載されたドイツ・リューベック大学の研究により、夕食よりも朝食に比重を置いている人はそうでない人に比べて、「食事誘導熱産生(DIT)」が2倍になることが判明したという。食事誘導熱産生が高いと体の熱生産や食べ物の消化に多くのカロリーが備給され、痩せやすい体になるとのことだ。


 実験では、16人の被験者に高カロリーの朝食と低カロリーの夕食、低カロリーの朝食と高カロリーの夕食をぞれぞれ別な日に摂ってもらい、食事誘導熱産生を比較した。すると、高カロリーの朝食を食べた被験者は、食事誘導熱産生が2.5倍になったという。


 また、食事によって引き起こされる血糖値とインスリン濃度の上昇が、朝食後には減少したが、夕食後はそれほど大きく減少しないことも分かった。これも朝食を増やし夕食を減らすことが、ダイエットに有効な理由の1つである。さらに、朝食で十分なカロリーが摂れていないと「甘いもの」への欲求と食欲が高まり、間食を増えることで体重増加に繋がるとも。


 同論文責任著者のジュリアン・リヒター博士は朝食をたくさん食べ、夕食を少なくすることで肥満や高血糖を予防することになると指摘をしている。


「カロリーの総量にかかわらず、朝食は食事誘導熱産生を夕食の2倍引き起こすということが今回の研究で分かりました」(リヒター博士)


 朝食が少ないと間食が増えるが、イスラエル・テルアビブ大学のダニエラ・ジャクボウィッツ教授の研究では、朝食をがっつり食べる人は満足感が高く、1日の間食が減ることが分かっている。


 ただ、朝から食欲が出ない人や豪勢な朝食を摂るだけの十分な時間がない人もいるだろう。ジャクボウィッツ教授によると、そうした人は朝にチョコレートを食べることで、甘いものへの欲求を抑えることができるとアドバイスしている。



 ダイエットは一朝一夕には結果が出ない。夏が近くなってくるとスポーツジムの入会者が増えてくるが、時すでに遅し、である。夏までまだまだ時間があるとあなどっていないで、今日から朝食中心の食生活に切り替えてみてはどうだろうか?


参考:「Daily Mail」、ほか

tocana

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