製造業DXに寄り添ったPCの選択肢を。エプソンダイレクトの「製造業向けパッケージモデル」が目指す姿
2025年5月29日(木)9時0分 PR TIMES STORY
人手不足への対応やペーパーレス化など、DXに向けた取り組みが喫緊の課題となっている製造業の現場。そのようなお客様に向け、エプソンダイレクトは特定用途向けOSのWindows 11/10 IoT Enterprise LTSCを採用した「製造業向けパッケージモデル」を2024年11月より展開しています。
このモデルは、30年以上業務用PCを展開してきたエプソンダイレクトが、製造業の課題と向き合う中で生み出しました。また、共創パートナー様との取り組みも交え、より実行力のある形で製造業DXを実現できるモデルとなっています。
今回は製造業のお客様に対する戦略や企画を担当するマーケット企画グループ 課長の原と、同グループを内包する事業推進部 部長の福田に、その詳細を語ってもらいました。本ストーリーでは、「製造業向けパッケージモデル」誕生までの経緯のほか、4月に共創パートナー様とともに出展した「ものづくりワールド 名古屋」における展示での反響など、お客様の声も交えて「製造業向けパッケージモデル」についてご紹介します。
左から、マーケット企画グループ 課長の原、事業推進部 部長の福田
エプソンダイレクトの強みを持って誕生した、製造業DXを支える新しい選択肢
エプソングループと言えば、プリンターやプロジェクターといった周辺機器のイメージが強い方も多いのではないでしょうか。エプソンダイレクトでは30年にわたり、グループの強みを活かしたPCの製造から販売までを担っています。
長年培ってきた「ものづくり」の精神に裏打ちされた高い品質基準が強みの中心にあり、部材選びから徹底的にこだわった独自の品質基準と厳格な製造工程管理を貫いています。また、お客様の利用環境に合わせたきめ細やかな対応も特徴の一つであり、様々なお客様と高い信頼を築いてまいりました。
医療や小売といった特定の業種に対して強みを持つエプソンダイレクト。福田が部長へ着任した2022年から、更なる価値提供の幅を広げる検討を重ねてきました。その中で過去の商談を整理していくと、全体の3割を製造業のお客様が占めていたことが分かったのです。そこへ支援の可能性を見出し、「製造業向けパッケージモデル」が誕生しました。
「製造業向けパッケージモデル」とは、エプソンダイレクトが提供する製造業向けWindows PCにおいて、特にお客様からのニーズが高い仕様をそれぞれパッケージ化したモデルとなります。具体的には下記3つのパッケージとなり、お客様によって適切なものを選択していただけます。
・外観検査AI向けNVIDIA搭載パッケージ
・ペーパーレス化向けWindowsタブレット運用パッケージ
・装置組み込み向け長期運用パッケージ
エプソンPCの大きな特徴として、民生用PCへのダウンサイジングによって、品質と保守サービスを担保しながら専用機に比べて大幅にコストを抑え、柔軟性を担保できる点があります。DXへの関心が高まる中、製造現場での端末コストは、特に中小企業におけるDX実現の大きな障壁となります。
そうした中で、「30年以上にわたるPCの歴史と高い品質を持つエプソンダイレクトの民生用PCを活用するからこそ、果たせる役割が増えてきました。それは製造業における『DXの入り口』のような役割です」と原は話します。
「多くの企業様がDXに対しての関心を高める中で、特に中小企業では、実行に向けた設計や優先順位付けに苦労されている印象です。『ペーパーレスに向けたタブレットの導入をやってみたが、セキュリティが担保できず、Windows環境に戻したい』といったお悩みでしたり、『従来の端末の環境でDXを実現しようとすると多くのコストや運用負荷がかかってしまう』といったお声も多く聞かれました」
製造業のお客様へ向き合うことを決めてから、お客様へのヒアリングや、ものづくりワールドのようなイベントにも多数出展しながら、よりお客様に検討いただきやすいパッケージ化を進めてきたと福田は話します。
「実は3年前にエプソンダイレクトへ来るまで、営業はしてきたもののPCを担当することは多くありませんでした。また、会社としても製造業のスペシャリストはいなかったので、業界の理解を深めるところからのスタートです。正直、お客様とお話をする中で冷や汗をかくことも少なくありませんでしたが、分からないことを率直に聞いて理解を進めてきました。私たちとしてできることを各企業様と話しながら少しずつ課題を解決してきた形です。
『製造業向けパッケージモデル』を完成させるまでには、訪問やイベントの出展などを通じた多くのお客様との接点を作りました。また、それだけでは不十分だったこともあり、日本各地へ出向き、販売店様も含めてヒアリングを重ねました」
実際に、福田は現場へ数多く出向くことで理解を深めてきた
“これからの製造業”が必要とする要素を満たす、3つのパッケージ
「AIによる外観検査向けNVIDIA搭載パッケージ」は、その名の通り、外観検査へのAI活用に向けたNVIDIA搭載パッケージです。多くの企業が注目するAI活用を、長期保守と高品質な民生用PCにより、コストを抑えて導入いただけます。
「ペーパーレス化向けWindowsタブレット運用パッケージ」は、先述の通りペーパーレス化へのご要望に対し、長期運用を可能とする特定用途の端末向けOS「Windows 10 IoT Enterprise 2021 LTSC」を採用。セキュリティや保守運用の不安もない状態でタブレットの活用を行えるパッケージとなります。展示会出展時に特に反響が強いのもこちらのパッケージだと原は話します。
「展示会でお話しする6〜7割の方が、タブレットに関する悩みをお持ちでした。これから導入を検討する方々はもちろん、民生用タブレット導入後のセキュリティやアップデート対応への課題も非常に多く見られ、そうしたニーズにお応えしているパッケージです。大手/中小問わず、様々な企業の皆様から関心をお寄せいただいています。」
3つ目の「装置組み込み向け長期運用パッケージ」も含め、高品質なものを長期に安心して活用いただくこと、そのための第一歩としての機能が「製造業向けパッケージモデル」です。本モデルの特徴について、福田が現在の様子も交えて反響について話してくれました。
「パッケージがあることで、中小企業のお客様でも、活用の明確なイメージやモデルケースが把握でき、考えるきっかけになるというお声を強くいただいています。検討から導入までのリードタイムも短くなっており、お客様が必要とされているニーズを一定捉えられているのではないかと考えています」
好意的な反響も多く届いている「製造業向けパッケージモデル」。エプソンダイレクトでは、実際に活用する際のスペックで現場検証をしたいのに、固定仕様では行えることが少ないといった現場の声にお応えする BTO(Build To Order)の貸し出しプログラムを実施しています。導入前にお客様のご希望に合わせた仕様で、製品を試用していただくことが可能です。
「モノ」×「コト」の価値の最大化に向けて。共創パートナー様との取り組み
「製造業向けパッケージモデル」の展開にあたっては、複数のSIer様との共創が大きな特徴となっています。PCという「モノ」だけではない、課題解決に向けたソリューションとして提供する取り組みが、多くの企業様との間で始まっています。
4月に出展した「ものづくりワールド 名古屋」でも、NECネッツエスアイ株式会社様、株式会社進和様、ダイキン工業株式会社様、日本マイクロソフト株式会社様の4社との共同出展という形で出展。お客様にそれぞれの企業様との取り組みをご紹介しました。同イベントでお客様とも数多く接した原は、その様子をこのように話します。
「たとえばダイキン工業様はタブレットを利用した新たな価値提案、進和様は予防保全に向けた取り組みなど具体的な事例も多数出てきております。またAIの活用はこれからどんどんと需要や用途も広がっていくと思いますので、6月以降に発売が予定されているCopilot+ PCを始めとした、マイクロソフト様とのAI活用に関わる取り組みも進んでいます。大手の企業様をはじめ、中小規模で情報システムにリソースをかけられない企業様に向けた課題解決の手段としてご要望をいただく機会も増えており、手応えを感じています」
「ものづくりワールド 名古屋」への出展を通して、原は確かな手応えを感じたという
本展示会では、共創パートナー様との取り組みという点で、導入に向けたハードルの低さを感じたという声が寄せられました。
取り組みを始めて以降、徐々に共創パートナー様が増えています。そのような状況に対して、「今後はPCメーカーとしてモノづくりという立ち位置にこだわり過ぎず、製造業の更なるDX貢献に繋がる様々なソリューションの提供ができることを目指したい」と福田も加えて話します。
着実に生まれる成果。製造業DX化の課題に寄り添い続けるために
製造業に向けたサービス開発や訴求を行うようになって3年。昨年11月の「製造業向けパッケージモデル」の発表を契機に、着実に製造業の皆様からの反響をいただいている手応えがあると原は話します。
「製造業のお客様へヒアリングを重ね、サービスに反映させてきたこの3年で、我々の製造業に対しての価値提供の形が出来上がってきました。また同時に、エプソンダイレクトが製造業に注力している、ということへの基礎的な認知は一定数いただけたかと感じています。その上で今回の『製造業向けパッケージモデル』は、明確に新たなお客様への支援につながっていると感じています。今後SIer様にもよりご理解をいただき、各社のソリューションと合わせてご紹介いただくことで、更なる展開が期待できると感じています」
続けて、福田も共創パートナー様との取り組みについて今後への意欲を話してくれました。
「世界的な潮流として、色々なものを掛け合わせてお客様のニーズへ応えていくことが、これからもっと重要になると思っています。今までは、どうしてもモノ中心の考え方が強いところがあったと感じています。共創パートナー様との連携で製造業のお客様に対して、提供できる価値の幅が広がりました。今回の取り組みをきっかけに、グループも巻き込んで、共創の取り組みを後押しできればと思っています」
30年にわたるPCメーカーとしての実績とともに、製造業のお客様へのヒアリングを基に現場ニーズを拾い上げて作った「製造業向けパッケージモデル」。エプソンダイレクトは、今後も進化を続けながら製造業DX化の課題解決に応えてまいります。
行動者ストーリー詳細へ
PR TIMES STORYトップへ
注目されているトピックス
-
なぜ万博開幕14日前まで松本人志にアンバサダーを続けさせたのか…疑問をぶつけた中学生へのトホホな対応
開幕前から予算の増加などについて批判されてきた大阪・関西万博。ジャーナリストの柴山哲也さんは「博覧会協会や大阪の吉村府知事が、『性加害をした』と報道された松本人…
5月30日(金)17時15分 プレジデント社
-
会社を恨むどころかどんどん好きになっていく…「ブラック企業」で働く人ほど「愛社精神」が強く、辞めないワケ
組織で仕事をするときに、気をつけることは何か。福岡大学人文学部准教授の縄田健悟さんは「私たちは自分が働く組織の規範を容易にあたりまえだと思ってしまう。会社の常識…
5月30日(金)17時15分 プレジデント社
-
「日本の朝には阿部サダヲが必要だった」それでも屋村が出ていった理由〈本人コメント付き〉【あんぱん第45回レビュー】
『あんぱん』第45回より写真提供:NHK日本人の朝のはじまりに寄り添ってきた朝ドラこと連続テレビ小説。その歴史は1961年から64年間にも及びます。毎日、15分…
5月30日(金)18時0分 ダイヤモンドオンライン
-
「指示待ち」は若手社員の問題ではない…「日本語を話していても日本語が通じない」全国の企業で起きている現象
会社のチーム内ですれ違いをなくすにはどうしたらいいのか。東京大学で上廣共生哲学講座特任研究員を務める堀越耀介さんは「現代では“共通言語”づくりが重要になっていま…
5月30日(金)16時15分 プレジデント社
-
こんな人は体も脳も見た目も加速度的にヨボヨボになる…医師・和田秀樹「高齢者がしてはいけないNG行動」
年を重ねて幸せに生きるには何を心がけるべきか。精神科医の和田秀樹さんは「高齢者が我慢ばかりの生活をしていると、前頭葉が刺激されない。ますます機能が衰えて、体も脳…
5月30日(金)16時15分 プレジデント社
-
だから社内政治がはびこる組織はいずれ崩壊する…生産性の高い組織が「全社会議」を重要視するワケ
生産性の高い組織は何が違うか。複数の中堅・中小企業やスタートアップの経営をしてきた小松裕介さんは「業務に必要となる情報が適時適切に流れていくようにするには、正し…
5月30日(金)16時15分 プレジデント社
-
個人の資産形成への関心が高まる中、アクティブ投信に注目。アクティブ・ファンドを保有する個人投資家像や満足度を明らかにする新調査発足の理由とは。
米国に本社を置くJ.D.パワーは消費者インサイト、アドバイザリーサービス、データと分析における国際的なマーケティングリサーチカンパニーです。1968年の設立以来…
5月30日(金)16時5分 PR TIMES STORY
-
帯状疱疹ワクチンが認知症予防に効果!?日本では2025年度から定期接種化【米スタンフォード大の研究より】
Photo:PIXTA米スタンフォード大学の研究者らが、帯状疱疹(HZ)ワクチンによる認知症予防効果を相次いで報告している。1報目は、英ウェールズの電子医療記録…
5月30日(金)15時0分 ダイヤモンドオンライン