南米エクアドル・サンガイ火山で噴火 噴煙は高度1万4000mに

2024年1月7日(日)12時0分 ウェザーニュース

2024/01/07 13:30 ウェザーニュース

日本時間の今日1月7日(日)朝、南米・エクアドルにあるサンガイ火山で強い噴火が数回発生しました。
アメリカのワシントン航空路火山灰情報センター(VAAC)によると、一時は噴煙が高度約1万4000mに到達したと推定されています。
エクアドルには複数の活火山があり、たびたび大きな噴火を起こしています。サンガイ火山も1934年以降ほぼ継続的に噴火を続けていて、2021年12月2日には噴煙を1万5200mにまで噴き上げる噴火を起こしていました。

気象衛星で噴煙を観測

サンガイ火山(SANGAY/標高5286m)はアンデス山脈にある火山です。エクアドルの中でもトップクラスの活発な火山で、たびたび規模の大きな噴火を起こしています。
今回の噴火でも、噴煙を対流圏の上層付近まで噴き上げたとみられ、気象衛星GOESからも噴煙を確認しました。強い噴火は数時間のうちに3回発生し、噴煙は西北西(太平洋方向)に流れています。
日本時間の13時現在、朝に放出された噴煙が薄まりながら西北西に流れていますが、目立った新たな噴煙はみられていない状況です。

噴煙の状況次第では航空機に影響も

噴火により多量の火山灰が大気中に放出されると、それを吸い込んだ飛行機のエンジンが停止したり、操縦席の窓ガラスに傷が付いて見通しがきかなくなるなど、航空機の運航へ重大な影響を及ぼすおそれがあります。
今後の火山活動の状況次第では、南北アメリカを結ぶ国際線の航空便の経路変更などで、遅延等の影響が生じる可能性があります。

参考
Smithsonian Institution | Global Volcanism Program

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