今季一番の寒波 北陸など大雪や吹雪 西日本も広範囲で積雪警戒

2024年1月22日(月)15時50分 ウェザーニュース

2024/01/22 15:52 ウェザーニュース

約1か月ぶりの寒波襲来です。今夜以降は西日本から強い寒気が流れ込み、25日(木)頃にかけて冬型の気圧配置が続く見込みです。

昨年12月22日前後以来の寒波

今夜から日本列島の上空には強い寒気が流れ込む予想となっています。
明日23日(火)の朝には西から冬型の気圧配置が強まり、平地で雪を降らせる目安の上空1500m付近で−6℃以下の寒気は西日本の太平洋側まで、さらに強い−12℃以下の寒気が九州北部から中国地方の大部分を覆う見込みです。
これだけ強い寒気が流入するのは昨年12月22日前後以来で約1か月ぶりで、西日本では今季一番の強さとなります。

北陸に発達した雪雲 西日本も雪に

明日23日(火)は日本海にJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)に伴う活発な雲の帯が形成され、この雲が北陸地方に伸びるため断続的に雪が降る見通しです。局地的には1時間に5〜10cmの強い雪となって積雪が急増。路面状況が悪化し、物資の輸送が滞るなど被災地への影響が大きくなる可能性があります。
近畿北部から山陰、九州にかけても雪雲が広がって、山沿いだけではなく福岡市内など平地の市街地を含む広い範囲で雪となる予想です。九州や中国地方は寒気が強いため気温が下がって道路にも積もりやすく、車での移動には冬用タイヤかチェーンなどの滑り止めが必要になります。
また、北海道は低気圧の影響でオホーツク海側や太平洋側でも雪の強まる所がある見込みです。

山間部の多い所では100cm以上の積雪予想

明日から25日(木)夜までの積雪増加量は、最も多くなる北陸の山間部で100cmを超える所があり、北海道から東北、北陸の山沿いでは広い範囲で50cm以上に達する予想です。近畿北部や山陰でも覆い所では30cm以上の積雪が見込まれ、各地で今季一番の大雪になるとみられます。
急激に積雪が増加することで、立ち往生が発生し大規模な車両滞留につながる可能性があります。移動の必要がある場合は、冬用タイヤの装着に加えチェーンも準備するなど、スタックしないような備えが必要です。
九州や四国でも雪の積もる所が多く、雪雲の一部は太平洋側まで広がって、名古屋市を含む濃尾平野や関西エリアでも積雪が予想されます。

風が吹き荒れ雪の降る地域は吹雪に

冬型の気圧配置が強まって東西の気圧差が大きくなるため、全国の広い範囲で強風が吹き荒れます。
明日は西日本の各地で北西の風が強く平均で15m/s前後に達する所が多くなる予想です。北海道は日本海北部の低気圧の影響を受け、特に宗谷地方では東寄りの風が平均で20m/s前後に達する可能性があります。
明後日になると東日本から東北でも風が強まって、雪が降る地域では吹雪による視界不良となる見込みです。雪や風が強い間はできるだけ外出を避けるようにしてください。

ウェザーニュース

「寒波」をもっと詳しく

「寒波」のニュース

「寒波」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ