関東にも十年に一度の強烈寒波 あす24日冬型では珍しく雪 25日は路面の凍結注意

2023年1月23日(月)15時14分 tenki.jp

あす24日(火)から強い冬型の気圧配置となり、今季最強寒波が襲来。関東の雪は南岸低気圧で降ることが多いですが、今回は、寒気が強すぎるため、冬型の気圧配置では珍しく、関東南部の平地でも雪が降る可能性があります。

寒波は十年に一度レベル 館野(つくば)の上空気温は過去最低を更新する可能性

あす24日(火)、日本付近は強い冬型の気圧配置となり、「十年に一度クラス」で「近年で最強」の強烈寒波が流れ込むでしょう。
平地で雪が降る目安とされる寒気はマイナス6℃以下ですが、西日本から東日本のほとんどのエリアで、「マイナス12℃以下」の寒気が流れ込む見込みです。館野(つくば)での上空1500メートル付近の気温の観測では、過去最低が1960年1月24日に観測されたマイナス14.0℃です。
寒気がピークとなる25日(水)には午前9時の段階で、マイナス15℃以下の線が、一部、関東南部まで下がる予想が出ています。
今回は、過去の最低記録に匹敵、もしくはそれよりも強い寒気が流れ込む予想です。まさに「十年に一度」もしくは、「数十年に一度クラス」の寒気になりそうです。
関東では、極端な低温に注意してください。また、24日(火)夜は、冬型の気圧配置では珍しく、関東南部の平地でも雪の予報が出ています。

あす24日(火)夜 東京都心など首都圏も雪の可能性

今回、大雪が予想されるのは、北陸など日本海側だけではありません。上空に流れ込む寒気も強く、風も強まるため、太平洋側にも雪雲が流れ込むでしょう。
関東の平地で、雪が降るのは南岸低気圧の時が多いですが、今回は寒気が強すぎるため、冬型の気圧配置でも雪が降る可能性があります。
風が少しでも収束する場所では、雪雲が発生・発達しやすくなるため、東京都心など首都圏でも雪に注意が必要でしょう。
気温が低く、夜間でもあるため少しの雪でも、25日(水)朝にかけて、降れば道路が凍結しやすくなります。25日(水)の朝は、時間に余裕をもってお出かけください。
なお、東京では、今シーズンまだ初雪が観測されていません。(23日午後3時時点)
港区虎ノ門にある気象庁で、雪やみぞれが観測されれば、「初雪」の発表があります。

25日(水)・26日(木)マイナス3℃以下も 路面凍結・水道凍結注意

寒気の影響で、あす24日(火)夜からぐっと冷え込みが厳しくなるでしょう。
25日(水)の朝は、東京都心でもマイナス3℃、宇都宮ではマイナス5℃の予想です。26日(木)も凍てつくような冷え込みが続くでしょう。
水道管が凍結するおそれがありますので、水道管や蛇口を保温材やタオルで覆い、ぬれないようにビニールを巻き付けたり、少量の水を流し続けるなどの凍結対策が必要です。いざという時のために、水を確保しておくと安心です。
また、少しでも降雪があれば、路面が凍結するおそれがあります。冬道に慣れていない方は車の運転を控えるなど検討してください。

路面の凍結 特に注意すべき所は

雪や雨が降って濡れた路面は、気温が下がると、凍結してしまいます。中でも、路面の凍結に注意が必要なのは、次の4か所です。
(1)橋や歩道橋の上は、地面の熱が伝わりにくく、風通しが良いので、凍結しやすくなります。特に、ふぶいている時は、他の所よりも風が強く、視界が悪いうえに、凍結しやすいので、かなり危険です。
(2)トンネルの中と外では、路面状態が大きく違うことがあります。トンネルの出入り口では路面の凍結により、急にハンドルを取られないよう、十分、スピードを落として運転しましょう。
(3)交差点やカーブも、近づく前に、十分にスピードを落とすことが大切です。ハンドルを切ったまま、ブレーキを踏むと、とても滑りやすくなります。また、加速する時も、交差点やカーブを曲がり切ってから、アクセルを踏みましょう。
(4)日陰は、いったん路面が凍結すると、完全にとけるまでに時間がかかります。建物の北側など、日陰になりやすい道を通る際は、十分にお気をつけください。

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