M7.8のトルコの地震で大きな被害 余震活動が続き、現地では雨雪や寒さも

2023年2月6日(月)17時30分 ウェザーニュース

2023/02/06 17:10 ウェザーニュース

日本時間の2月6日(月)10時17分(世界標準時刻で1時17分)、トルコ南部を震源とするマグニチュード7.8の地震が発生しました。震央の周辺では激しい揺れに襲われ、建物の倒壊などによって大きな被害に見舞われています。

東アナトリア断層付近で地震が発生

地震の震源はアナトリアプレートとアラビアプレート、アフリカプレートの3つのプレートが接している領域です。アナトリアプレートとアラビアプレートの境界には、「東アナトリア断層」が形成されています。
アメリカ地質調査所によると地震のメカニズムは断層周辺でよく見られる横ずれ型と解析され、余震はアナトリア断層に沿うような形で分布していることから、断層活動による地震の可能性が考えられます。
震源が約18kmと浅い、いわゆる直下型の地震だったため震央近くでは改正メルカリ震度階級でVIII(厳密には比較できませんが、日本の震度階級では震度5強〜6弱に相当)の激しい揺れとなり、建物などの被害につながりました。
マグニチュード7.8の地震が起きてから10分ほど後には余震とみられるマグニチュード6.7の地震が発生。その後もマグニチュード5前後の余震が頻発している状況です。

現地は低気圧の影響で雨や雪が降りやすく低温

トルコ周辺の降水の予想

トルコ付近は寒気を伴った低気圧の通過に伴い、広い範囲で雨や雪が降っています。揺れによる被害が大きかった地域では、現地時間の6日(月)いっぱいは雨や雪の降りやすい状況が続く見込みです。
また、上空に寒気が流れ込んでいるため気温が低く、震源に近いガズィアンテプでは6日(月)朝で3℃台しかありません。
昼間も気温が低く、地震による直接的な被害に加えて、雨や雪、寒さによる影響が懸念される状況です。

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