北陸 12日(日)は4月上旬並みまで気温上昇する所も 一転その後は強い寒気が南下

2023年2月8日(水)17時44分 tenki.jp

この先も気温の乱高下がありそうです。雪崩や強い寒気の南下で局地的な降雪の強まりや低温も予想されます。ヒートショックやインフルエンザの罹患を防止するなど体調管理にも注意しましょう。

このあとも天気は周期変化 12日(日)は最高気温が4月上旬並みの所も 15日(水)頃は強い寒気が南下

明日9日は、はじめ冬型の気圧配置となりますが、次第に緩む見込みです。天気は次第に回復傾向で午後は雲は多めながら北陸西部の福井・石川・富山を中心に日差しも届くでしょう。
10日は、前線を伴った低気圧が本州南岸を東進する見込みです。11日にかけて北陸東部の新潟や富山を中心に雨や雪が降りますが、大雪はないでしょう。
その後、12日にかけては、高気圧に覆われて北陸西部の福井や石川を中心に晴れ間が広がるでしょう。南から暖かい空気が流れ込み、12日は最高気温が4月上旬並みと桜が開花する頃の陽気となる所もありそうです。
13日は、前線を伴った低気圧が再び本州南岸を東進する見込みです。北陸地方では雨や雪が降りますが、大雪はないでしょう。
14日からは、強い冬型の気圧配置となる見込みです。北陸上空には強い寒気が流れ込むでしょう。現時点では山雪型の予想ですが、平野部でも低温や路面の凍結に注意が必要です。山間部では、前兆現象の分かりにくい「表層なだれ」のリスクが高まる所もありそうです。今後の情報に十分注意して下さい。

10日(金)は首都圏で降雪 東京23区でも積雪か 出張や受験生の方は早めの情報確認と時間にゆとりをもった行動を

10日(金)は、前線を伴った低気圧が本州南岸を進むでしょう。首都圏でも降雪が予想され、東京23区でも積雪となる所がありそうです。都市部の交通の足は雪に対して脆弱です。わずか数センチの積雪でも交通のダイヤが乱れたり運休や遅延が発生することもあります。10日(金)に出張や受験などで首都圏にお出かけ予定の方は、早めの情報確認と時間にゆとりをもった行動をお願いします。南岸低気圧による降雪予想は難しく、常に最新の天気予報を確認するようにして下さい。

これから春先にかけて融雪による雪崩、土砂災害、地滑りなどに注意

気温が上昇して融雪が進むと、地中の水分が多くなりがけ崩れや地滑りなどの土砂災害の危険性が高まる所が出てきます。
春先は「全層なだれ」が発生しやすくなります。流れ下る速度や距離は表層なだれに比べて小さいものの、破壊力が大きくなる傾向があり危険なものがあります。前兆現象を伴うことが多く、雪の斜面にひび割れやしわができる、あるいは融雪が急に増えるなど、ふだんと違う現象が現れた時は危険性が高まっていることがあります。
また、古い雪の層の上に新雪が積もり、それが崩れだす「表層なだれ」にも注意が必要です。特に気温が上昇して古い雪面が解けだして表面が不安定な所に、新雪が積もると、新雪部分が一気に滑り落ちるなだれが発生することがあります。前兆現象ははっきりしないことが多くなりますが、その速さは時速200キロにも及ぶことがありこちらにも注意が必要です。

インフルエンザの患者数 引き続き増加中

厚生労働省によりますと、第4週(1月23日〜29日)のインフルエンザ定点当たり報告数は全国で「10.36」、この他、福井で「25.38」、石川で「17.52」、富山で「11.31」、新潟で「6.09」となっています。「10.00以上」が注意報レベルの基準で、北陸4県では西高東低の傾向で昨シーズンと比較して顕著に増加しています。
引き続き、十分な睡眠とバランスのとれた食事をとり基礎体力をつけるようにして下さい。帰宅時の手洗いやうがいも徹底し、エアコンで暖をとる際は室内が乾燥しやすくなりますので、湿度管理にもご注意ください。

引き続きヒートショックにも注意

ヒートショックは、気温の急激な変化が原因で血圧が大きく変動することにより、健康被害となることです。軽度であれば目まい程度の症状となりますが、重度となれば脳卒中や心筋梗塞など、命の危険に直結してしまう場合があります。
この時期は、「屋内と屋外」「屋内でも居間とその他の部屋」とで気温差が大きくなります。入浴時においても、脱衣所や浴室とお湯の温度差は大きくなり、ヒートショックのリスクが大きくなりやすいでしょう。
厚生労働省の人口動態統計より、令和3年の県別月別原因別死亡者数データを見てみましょう。
65歳以上の交通事故死亡者数と不慮の溺死及び溺水(≒ヒートショックによる死亡者数)を比較すると、北陸4県ともに、ヒートショックと見られる死亡者数は交通事故死亡者数を上回っています。
月別で見ると、ヒートショックと見られる死亡者数は、寒い時期に多くなっています。従って、このあともしばらくはヒートショックによる死亡リスクが最も高い期間と言えそうで、十分な注意が必要です。

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