「結婚するんだ」とうれしそうに仲間に報告した国交省職員、新妻に会うための渡航直前に殺害か

2025年2月23日(日)5時0分 読売新聞

切断された遺体が見つかった現場付近(3日午前9時54分、大阪府東大阪市で、読売ヘリから)

フィリピン在住の妻「起きたことの全てを受け入れることは難しい」

 大阪府東大阪市の山中などで国土交通省職員の神岡孝充さん(52)の遺体が見つかった事件で、府警は、死体遺棄容疑で逮捕した無職大木滉斗容疑者(28)について、神岡さんを殺害して現金などを奪ったとして強盗殺人容疑で逮捕状を取った。23日にも再逮捕する方針。捜査関係者への取材でわかった。

 神岡さんは、フィリピンに住む妻に会うため、渡航する直前に襲われたとみられる。遺体の発見から間もなく1か月。妻や職場の同僚らは深い悲しみを抱えている。

 捜査関係者によると、神岡さんは昨年12月27日の在宅勤務後、結婚したばかりの妻に会うため、海外に渡航する予定だった。同29日、妻から「夫と連絡が取れなくなった」と申告があり、神岡さんの部屋を調べたところ、神岡さんは不在で、衣類や土産など出国用の荷物があったという。

 妻は2月上旬、SNSを通じ、読売新聞の取材に「信じられないほどつらく悲しい。起きたことの全てを受け入れることはまだ難しい」とのメッセージを寄せた。

 神岡さんは東京都足立区出身。2022年から航空保安大学校に勤め、会計課長として業者との契約や備品の購入などを担った。同僚の男性は「部下のことを考えて動ける人だった。今も信じられない。ショックで体調を崩したままの職員もいる」と話した。

 同区の小中学校で神岡さんと同級生だった男性(52)は昨年秋、仲間数人で集まった際、神岡さんが「結婚するんだ」とうれしそうに報告する姿を覚えている。男性は「こんなことになり、ただただショックだ」と語った。

 神岡さんと小学校で同じクラスだった男性会社員(52)は約15年前の同窓会で久しぶりに再会した。「明るく、おしゃべり好きなところは変わらず、幹事としてみんなに目配りしていた」と振り返り、「何が起きたのか。捜査で明らかにしてほしい」と話した。

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