福島・吾妻山で火山性地震が増加 噴火警戒レベルは1を継続

2023年3月13日(月)11時15分 ウェザーニュース

2023/03/13 11:13 ウェザーニュース

福島県・吾妻山では10日(金)以降、火山性地震が増加しています。現時点で噴火警戒レベルは1(活火山であることに留意)を継続中です。

傾斜計の変化がやや大きくなる

吾妻山では2月頃から火山性地震が多い状態で経過していました。3月10日(金)以降はさらに増加し、昨日12日(日)は107回、今日13日(月)も9時までに38回を観測しています。
火山性地震の震源は大穴火口付近の浅い所と推定されます。また、低周波地震の発生頻度も2月頃からやや上がっている状況です。
浄土平に設置している傾斜計では、2022年11月頃からわずかな西上がりの変化が継続しており、3月8日頃からは、その変化がやや大きくなっています。
地震活動以外に大きな変化は認められず、噴火警戒レベルはレベル1(活火山であることに留意)が継続中です。今後の火山活動の変化に注意をしてください。

火山性地震、低周波地震とは?

火山性地震とは火山体またはその周辺で発生する地震のこと全般を指し、その中にはマグマの動きや熱水の活動等に関連して発生するものや、噴火に伴うものがあります。
低周波地震は通常の地震波よりも周波数の低い微小な揺れで、 活動的な火山の地下で低周波地震が発生するケースがあることから、火山活動の監視などに活かされています。
大穴火口や燕沢火口列周辺では、火山ガスの噴出が認められており熱活動も継続していることから、火山灰や高温の土砂、熱水等が突発的に噴出する可能性があります。また、硫黄平橋周辺でも火山ガスに注意が必要です。地元自治体の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)

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