「旧姓使用に法的効力」、維新が法案要綱まとめる…夫婦同姓制度は維持
2025年4月23日(水)6時39分 読売新聞
日本維新の会本部
日本維新の会は22日の党会合で、夫婦の姓に関して旧姓使用に法的効力を与える法案の要綱をまとめた。戸籍に結婚前の姓を通称として記載することで、住民票や運転免許証、パスポートなどで使用を可能にする。
立憲民主党や自民党の一部が導入を主張する選択的夫婦別姓制度とは一線を画す内容だ。戸籍法の改正を想定するが、戸籍制度は「日本国民としてのアイデンティティーの観点から非常に重要」だとして、戸籍制度に基づく現行の夫婦同姓制度は維持する。
維新は、他党の動向や国会での議論の進展などを見極めて今国会に法案を提出するかどうかを判断する構えだ。青柳政調会長は会合後、記者団に「社会生活や仕事での支障は、旧姓使用を法定化することで十分に対処ができる」と強調した。