万博を訪れる人「高齢者ほとんどいない」と辛坊治郎氏 70代以上35%、7割強が50代以上の報道もあるが
2025年4月29日(火)14時29分 J-CASTニュース
大阪・関西万博の来場者は、開幕した2025年4月13日から26日までで累計137万9655人となった。ゴールデンウイークに入り、増加が期待される。
一方、来場者の年齢層をめぐってキャスターの辛坊治郎氏が少々お怒りモードだ。「とある新聞」で高齢者が多いとの報道があったが、自身が現地を訪れると「圧倒的に若年層が多い」と真逆の主張をした。
「よほど特殊なデータを使った意図的な記事」
「会場内、地方の街中より圧倒的に若い人が多い印象。高齢者層を見事に排除した万博、とも言える。実際に来るとそれがよくわかる」
辛坊氏は4月27日にXで、万博会場内で列をなす人たちを写した写真を添えて、こう投稿した。さらに次のポストでは、先述した「とある新聞」の報道内容について、「よほど特殊なデータを使った意図的な記事だというのが会場に来るとよく分かる」「それにしても既存メディアの嘘は酷い」と批判を続けた。
一連の投稿は、こう締めくくった。
「リアルに高齢層はほとんどいない。これがメディアが伝えない真実だ!」
辛坊氏は、新聞の具体名を挙げていない。ただ同じ日、読売新聞(電子版)が「大阪・関西万博の来場者、7割強が50歳以上...子育て世代の呼び込みカギ」という見出しの記事を公開している。
記事では、スマートフォンの位置情報を分析する会社「クロスロケーションズ」(東京都渋谷区)の調査結果を紹介。4月13〜24日に万博会場内に滞在した人(スタッフ含む)のデータから、70代以上35%、60代22%、50代19%だったと報じた。20代は5%、30代は6%にとどまったという。
開幕日は「50代が最多」との調査結果も
来場者は若い人が多いのか、高齢者なのか——。辛坊氏のXの投稿や、それを紹介した記事には、「確かに若い層が多かった」「幅広い年齢層が来ていた」「高齢者が多いと問題なのか」と、さまざまなコメントが寄せられた。
万博が開幕した4月13日の来場者データを分析した調査結果もある。レイ・フロンティア(東京都台東区)が18日に公表したものだ。
スマートフォンの位置情報を活用したAI(人工知能)解析で、時間帯は6〜22時。ヒートマップ(滞在密度)、滞在場所の変化、徒歩移動、年齢・性別・都道府県の推定を分析した。このうち年齢層は、「50代が最多(46%)、次いで40代(29%)」だったという。
初日だけの調査で、その後は変化していった可能性はある。だが少なくとも開幕日は、来場者の年齢層は比較的高かったことが結果からは見られる。