大分・日田の体罰問題、後頭部2針縫うけが負った児童の救急搬送を見送る…市教育長が謝罪
2025年4月30日(水)16時29分 読売新聞
大分県日田市立小学校の男性教諭(20歳代)が児童に体罰を加え、後頭部を2針縫うけがを負わせた問題で、報告を受けた校長が出血が止まっていたことなどを理由に救急搬送を見送る判断をしていたことが29日、分かった。
同市教育委員会の江嶋久典教育長は同日の記者会見で「申し訳ない気持ちでいっぱいだ。再発の防止に万全を期したい」と謝罪した。
市教委によると、教諭は24日正午頃、児童を個別指導中に感情的になり、胸ぐらをつかんで体を揺さぶった。児童は後頭部を背後のドアにぶつけるなどして全治10日間のけがを負った。
教諭は保護者に「大きなけがではない」と伝え、病院に連れて行くよう依頼したという。江嶋教育長は「けがは教諭の行為によるもので、学校が即座に対応すべきだった」と述べた。
教諭が以前から同じ児童に体罰を行っていた疑いがあることも判明。教諭は市教委の聞き取りに対し「自分の指導力不足。言葉で諭すことができず、体罰に頼ってしまった」と話しているという。