66年前の水道管が老朽化で破損「寝てる間に車が水没」京都の大動脈が水浸しに【news23】

2025年5月1日(木)1時38分 TBS NEWS DIG

GWの京都で“大動脈”の国道が冠水。道路は通行止めになり渋滞が起きました。「道路が水であふれている」と通報があったのは午前3時半ごろ。住民は寝てる間に車が水没し「朝起きたらコーヒーのような濁った水が出た」。原因は66年前の水道管でした。
喜入友浩キャスター
「午後9時前です。現在も復旧工事が続いています。片側4車線全てを規制しての大規模な工事となっています」
ゴールデンウイークで賑わう京都。中心部の大動脈が水浸しになりました。
記者
「道路から水があふれ出し、周辺が水浸しになっています」
水辺のように見えますが、ここは道路。交差点の真ん中で水がこんこんと湧いています。
記者
「こちらで冠水が起き、片側4車線の道路が完全に通行止めになっています。その手前では渋滞が起きています」
現場は、JR京都駅から直線で1.2キロほどの場所です。規制線の外にも砂利が流れ出し、自転車も進めません。
「道路に水があふれている」と通報が入ったのは午前3時半ごろ。防犯カメラの映像をみると、水が流れ出してから川のようになるまで1分もかかっていません。別の場所でも…。近くに住む人は眠っている間に車が水没してしまいました。
現場付近の住民
「(消防局が)エンジンかけたりはしないでくださいと。通勤で使うので、もういま使えないとなると、どうするか」
「全国的に上下水道いかれてる噂をきいて。修理の時期がきてるのね、どこも」
水があふれた原因を市が発表しました。
京都市上下水道局 水道部企画担当部長
「漏水の発生原因ですが、配水管の老朽化によるもの。水道管は水圧がずっとかかっている状態なので、管がもろくなっていたので割れてしまった、破損してしまった」
これが、老朽化で破損した水道管。穴は直径30センチ以上になるそうです。市は、60年をメドに交換を進めていますが、これは66年前に設置されたもの。通行止めなどの影響を考えて、入れ替えが後回しになっていたということです。
現場近くでは、冠水以外にも被害が出ていました。
記者
「けさ(30日)、こちらの家では蛇口をひねったところ、濁った水が出たということです」
浴槽の底が見えないほどに汚れた水。およそ6500軒の家庭で水道水が濁るおそれがあったということです。
なぜ広い範囲に影響が出たのか。通常、水は「配水管」を通り、そこから「給水管」を通って家庭に届けられます。今回破損したのは直径30cmの「配水管」。おおもとが破損したため大量の水があふれ、家庭の水も濁ったとみられます。市は給水車6台を出すなどして対応しました。
住民
「朝起きた時にコーヒーのような水が出たので、自分のとこの下水がおかしくなったのかなと思って」
「洗濯回してたんですけど、家内が。水が完全ににごってきて、タオルとかまっ茶々になった」
市によりますと、濁り水の解消作業はすでに完了。穴が開いた道路の埋め戻し作業は30日中に終え、交通規制も解除する見込みだということです。

TBS NEWS DIG

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