重文の奈良女子大記念館、改修・資料整備へCF…学長「貴重な財産を次世代に確実に継承したい」

2025年5月2日(金)16時6分 読売新聞

改修費の一部を募っている奈良女子大学記念館(奈良市で)

 奈良女子大(奈良市)は、構内のシンボルとして親しまれている同大学記念館(重要文化財)の改修や収蔵資料の整備を一体的に進めるプロジェクトを始めた。事業費の一部をクラウドファンディング(CF)で募っている。

 記念館は、同大学の前身・奈良女子高等師範学校の本館として1909年に完成した。木造2階建てで、柱やはりの木組みを外観に表す西洋風の「ハーフティンバー」様式が特徴的。近年は展示や講演会などで使用されていたが、外壁の劣化や雨漏りがあり、今年8月からの改修を決めた。2026年3月の完了を予定している。

 プロジェクトでは、収蔵物の保管環境の整備のほか、守衛室や正門の修繕も併せて行う。博物館機能を強化し、地域連携・国際交流の拠点としての活用を目指す。総事業費は1億5000万円以上を見込む。

 高田将志学長は「学校の関係者に加え、地域の方々にも長年親しまれてきた場所で、歴史と未来をつなぐ大切な文化財。先人から継承した貴重な財産を次世代に確実に継承したい」としている。

 寄付は1000万円を目標に、CFサイト「READYFOR(レディーフォー)」で7月29日まで受け付けている。また、同大学は5月7日まで記念館を一般公開している。入館無料で、時間は午前9時〜午後4時半(入館は午後4時まで)。

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