なぜ秋篠宮家は悠仁親王殿下の皇位継承を“望まない”ように見えるのか?【皇室研究の専門家が明かす】

2025年5月3日(土)8時0分 ダイヤモンドオンライン

なぜ秋篠宮家は悠仁親王殿下の皇位継承を“望まない”ように見えるのか?【皇室研究の専門家が明かす】

秋篠宮皇嗣同妃両殿下 Photo:SANKEI

皇位継承をめぐって、皇室ウオッチャーの間では意見が割れている。現行の継承ルールでは、男子のない天皇家に代わって、次の皇位は秋篠宮家が担うことが確定しているが、これに異議を唱えるのが、天皇陛下の皇女殿下を次期天皇に推す人々だ。彼らによれば、秋篠宮家には次期天皇を育てる環境がないうえに、そもそもジェンダー不平等な現行の皇位継承ルールに懐疑的なのだという。※本稿は、高森明勅『愛子さま 女性天皇への道』(講談社)の一部を抜粋・編集したものです。

「帝王学」ではなく「象徴学」皇位継承者としての教育とは?

 天皇陛下が学習院高等科2年だった昭和51年(1976)12月17日、上皇陛下が43歳のお誕生日に際しての記者会見では、次のようなやり取りがありました。記者はストレートな質問を投げかけていました。「浩宮様(編集部注/成年前の今上陛下の御称号)にはどういう帝王学をお考えですか」と。これに対する上皇陛下のお答えもストレートでした。

「帝王学という言葉が適切かどうかとも思いますが、たとえば、日本の文化、歴史、とくに天皇に関する歴史は学校などでは学べないものです。それをこちらでやっていくことにしたい。…(中略)『象徴学』は一つの言葉では表せないと思います。いろんな材料を与えて、それをいかに咀嚼していくかが大事です」

 昭和52年(1977)の上皇后陛下の記者会見(10月18日)では、次のような発言もありました。

「浩宮が将来の自分の立場を自覚して、皇室の歴史を貫く仁の心(他を思いやり、いつくしむ心)を身につけていってほしい」—。

 上皇陛下は、憲法で「象徴」と規定された天皇にふさわしい素養を身につける学びを、「帝王学」と表現することは適切ではない、とお考えでした。言い換えるなら「象徴学」である、と。一般的な学校教育ではカバーできないその象徴学は、しっかりと「こちらでやっていく」と明言されていました。


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