水分補給に便利な水筒、NGな洗い方4選 食洗機やたわしはOK?
2025年5月7日(水)5時10分 ウェザーニュース

2025/05/07 05:04 ウェザーニュース
5月は全国的に気温が高くなるとみられています。行楽シーズン&気温上昇で、冷たい飲み物を持ち運ぶ機会が増えています。
ウェザーニュースで「マイボトルを持っていますか?」というアンケート調査を実施したところ、「持っている」と回答した人が全体の約75%に上りました(期間:2025年5月2〜3日、集計対象:11,356件)。特に女性は9割近くの87%が持っていると回答しています。
マイボトルには水筒(ステンレスボトル)やタンブラーなどがありますが、冷たい飲み物が欲しくなるこれからの時期は、水筒を使う機会が増えそうです。
毎日のように使っていると、いつの間にか汚れやニオイ、カビなどがついていることもあります。そこで、NGな洗い方、正しいお手入れの仕方について、象印マホービン株式会社広報部・上田妃菜さんに教えていただきます。
やりがち!? 実はNGな洗い方

毎日大活躍の水筒、「しっかりお手入れしている」つもりでも、やってはいけないことがあるといいます。
▼たわしでゴシゴシ洗い
「しっかり洗おうとたわしで洗ってしまうと、細かな傷がついたり、塗装がはがれるもととなってしまいます。本体外部やパッキン等だけでなく、内部もNGです」
▼研磨剤・重曹を使う
「汚れ落としに便利な研磨材ですが、水筒のお手入れにはNG。人気の重曹も研磨効果があるため、水筒のお手入れには適していません」
▼漂白剤でスッキリ!
「漂白剤については、使えるものと使えないものがあるので注意を。「酸素系漂白剤」はOKですが、本体外部には使えません(使い方は後述)。「塩素系漂白剤」はサビや穴あきの原因となるため厳禁です」
▼他の食器と一緒に食洗機へ
「食器洗い乾燥機は、食洗機対応の水筒のみ使用可能です。また、煮沸(しゃふつ)もNGです」
これが正解! 水筒の洗い方
毎日のお手入れについて教えていただきましょう。
(1)早めに水ですすぐ
使い終わったら、なるべく早く水ですすぎます。
「中身がなくなったら、早めに水ですすぐのをおすすめしています。ニオイや着色汚れがついてしまうのを防げます」
(2)中性洗剤で洗い、しっかり乾燥
帰宅後のお手入れは、台所用中性洗剤で洗い、しっかり乾燥させます。
「栓やパッキンなどのパーツは汚れが溜まりやすいので、外してから洗います。台所用中性洗剤をスポンジやボトル用のブラシに含ませて洗い、水でしっかり流しましょう。その後は、ボトルの飲み口を下に向けて、しっかり乾かしましょう」
しつこい汚れを取り除くには
毎日お手入れしていても、茶しぶやくすみ、ニオイがついてしまうことがあります。
「特に、ボトル内部の角や底、蓋のすき間などは汚れが残りやすい部分です。月に1度のスペシャルケアをおすすめしています」
(1)ざらつき、ニオイにクエン酸
水筒は斑点状のサビやざらつきがついてしまったり、ニオイが残ってしまうことがありますが、クエン酸でスッキリさせましょう。
「ぬるま湯にクエン酸を溶かしたものを、水筒に注ぎ入れて放置するだけです。ぬるま湯500mLに対しクエン酸は小さじ1の割合です。3時間ほどで中身を捨て、水できれいにすすぎます。クエン酸が水筒内に残るとサビの原因になるのですすぎはしっかりします」
(2)茶しぶ・ニオイには酸素系漂白剤
水筒内部の茶しぶ・ニオイなどには酸素系漂白剤が効果的です。
「水筒内部をぬるま湯で満たし、酸素系漂白剤(※)を加えてしばらくつけ置きします。せんセットやパッキンも使用可能です。その後はしっかりすすぎます。水筒専用の洗浄剤もあるので、お手持ちの水筒に合わせた洗浄剤を使うのも手軽でおすすめです」
すっかり生活に欠かせないものとなっているマイボトル、毎日気持ちよく使い続けるためにも正しいお手入れで清潔に保ちましょう。
※酸素系漂白剤のパッケージの表示の割合を守ってください