兵庫・斎藤知事、公益通報巡る消費者庁の指摘は「一般的な法解釈のアドバイス」「重く受け止めたい」
2025年5月9日(金)15時58分 読売新聞
斎藤知事(4月23日、兵庫県庁で)
公益通報者保護法を巡る兵庫県の斎藤知事の発言に消費者庁が「公式見解とは異なる」と県に指摘したことについて、斎藤知事は8日の定例記者会見で「一般的な法解釈のアドバイスをいただいたということで、重く受け止めたい」と語った。
斎藤知事は3月26日の会見で、通報者を保護する体制整備義務を定めた同法の指針について「対象は3号(外部)通報も含まれるという考え方がある一方、内部通報に限定されるという考え方もある」と発言。これに対し、同庁が「公式見解とは異なる(知事の)発言を確認した」とメールで指摘していた。
8日の会見で斎藤知事は発言した経緯を尋ねられ、「百条委員会に、『指針が法律の委任の範囲を超えている』という意見も出ているので、『そういう考えもありますよね』と発言したことは間違いではない」と説明した。