世界遺産登録後初のGW、佐渡金山にぎわう…休業中の食堂でラーメン提供「食事難民救済できた」

2025年5月10日(土)14時26分 読売新聞

多くの観光客でにぎわった史跡佐渡金山(4月28日、新潟県佐渡市下相川で)

 昨年7月の「佐渡島さどの金山」の世界文化遺産登録から初の大型連休となった佐渡市では、昨年を上回る観光客でにぎわった。金山周辺では、混雑の緩和や飲食店不足を補う食堂の出店などの取り組みが行われ、観光客の満足度向上を図った。

 観光坑道「史跡佐渡金山」を運営するゴールデン佐渡によると、4月26日〜5月6日の入場者数は昨年比約2500人増の約1万3000人。1日で最多となったのは5月4日の約2800人で、昨年1年間で最多だった8月12日とほぼ同数だった。

 同施設は世界遺産登録直後、夏休みとお盆の帰省が重なり、複数ある駐車場が満車になったり、入場券を求める人たちで券売所が混雑したりした。このため大型連休期間中は、警備員を配置して誘導。自動券売機を導入し、複数あった見学コースを一本化した。

 鈴木徹社長(63)は、「混雑は回避できた。大型連休を踏まえ、夏休みも対応したい」と話した。

 一方、同施設の第3駐車場では、地元有志でつくる相川活性化委員会が休業中の食堂で「佐渡金山ラーメン茶屋」などを営業し、1日100杯以上のラーメンを売った。大桃一浩会長(54)は「食事難民をある程度救済できた」と語る。夏に向け、海鮮丼などを提供する別の店の出店を検討する。

 相川商工会の会員らでつくる「佐渡こく相川あきんど会」は、予約なしで食事できる飲食店を紹介する案内所をボランティアで開いた。約8割の観光客を希望の店に案内できたという。石見篤会長(46)は「帰省客でさらに増える夏休みにも行いたい」と話した。

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