「黒潮大蛇行」終息の兆し、過去最長7年9か月も続く…関東・東海で豪雨増加や夜の気温上昇に影響
2025年5月10日(土)7時20分 読売新聞
黒潮の流れの変化
日本列島の南岸に沿って流れる黒潮が、大きく南に
黒潮大蛇行は、黒潮が紀伊半島沖から東海沖で南に数百キロ・メートルにわたって大きく蛇行する現象で、1965年以降、今回を含めて6回観測されている。水温の変化で漁場が移動したり、東海〜関東地方では高潮の危険性が高まったりする。終息すると、漁業や船舶の運航に影響する可能性がある。
中村尚・東京大特任研究員(気候力学)は「関東や東海地方では水蒸気量が増えて豪雨が発生したり、夜に気温が下がりにくくなったりしていた。終息すると気象にどんな変化が起きるか注視したい」と話している。