男子学生の自殺は「指導教授のアカハラや院生のパワハラが原因」、母親が山口大学など提訴

2025年5月11日(日)14時10分 読売新聞

 山口大工学部4年生だった男子学生(当時21歳)が自殺したのは、指導教授のアカデミックハラスメントと指導した大学院生のパワーハラスメントが原因として、学生の母親(52)(広島市)が9日、山口大と教授、大学院生を相手取り、約8400万円の損害賠償を求めて広島地裁に提訴した。

 訴状によると、学生は4年になった昨年4月から機械工学科の研究室に所属。院生の指導を受けるようになったが、院生は一度教えたことは質問しても教えないといった過度に厳格な態度を取ったり、午前3時頃や朝方まで作業させたりするパワハラをしていたという。

 指導教授は卒業論文作成の負担もあった学生を、東京の宇宙航空研究開発機構(JAXAジャクサ)の研究施設に1週間の予定で出張させ、研究の補助などの過大な負担を与えたとしている。学生は出張2日目の昨年12月10日、出張先のホテルで自殺しているのが見つかった。

 母親は「突然息子を失い、現実を受け入れられない。山口大は一切の説明を拒否している。関係者には真実を話す責任があると思う」とコメントした。山口大は「訴状が届いていないため、コメントは差し控える」としている。

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