長良川鵜飼きょう開幕、女子大生「船頭さん」デビューへ…「伝統文化を内側から」と挑戦
2025年5月11日(日)15時0分 読売新聞
操船訓練に励む参加者(10日、岐阜市で)
岐阜市の伝統漁「長良川
「岐阜市の伝統文化を内側から見たかった」と言う愛知県安城市出身の岐阜大2年、松永アナさん(19)は、長良川鵜飼を見たことはなかったが船頭に興味を持った。高校の同級生で同大2年の山脇里実さん(19)を誘い、研修や操船技術などにそろって合格した。
中学でバスケットボール部、高校は登山部で培った体力が自慢の松永さんは「外国人の方も多いので、英語で鵜飼の魅力を伝えたい」と意気込む。山脇さんは「船上で鵜飼の歴史を説明する時に、面白く楽しませるようなおもてなしがしたい」とワクワクしていた。
10日は新人船頭らに改めて手順や心得を伝える「乗組員特定教育訓練」と、長良川での操船訓練が行われた。教育訓練では鵜飼観覧船事務所の高井智所長が講師を務め、緊急時の対処手順などを説明。高井所長は「船(舟)同士の接触事故が起こる原因はヒューマンエラーがほとんど。緊張感を常に持たないと大きな事故につながる」と注意を呼びかけていた。