コメの値段を下げる妙手?備蓄米をアマゾンや楽天で売れと橋下徹氏
2025年5月18日(日)12時45分 J-CASTニュース
「流通をアマゾンや楽天さんに任せたらいい」——放出した備蓄米の1.4%しかスーパーなどに届いていない流通目詰まりの対策として、元大阪市長で弁護士の橋下徹氏はこう提案した。コメの価格高騰が止まらないのはなぜかと取り上げた「日曜報道 THE PRIME」(フジテレビ系)の2025年5月18日放送で、レギュラーコメンテーターの橋下氏は「備蓄米放出をオークションでやったのがそもそも間違いだ」と批判した。
自民・小野寺政調会長「コメで国が儲けてどうすんだ」
「値段を吊り上げていって、一番高い価格で売るのがオークション。でも、いま何をやろうとしているかというと、コメの価格を低くしようとしているわけで、(その時に)オークションやってどうするんですか。国が損をしてでもいいから、仕入れ値の価格よりもっと下げて、『この金額で』という指し値で放出する。そしたら、みんな、欲しい欲しいというでしょうから、抽選にして配ればいいんですよ」
ゲスト出演した自民党の小野寺五典政調会長も、「だから、私は『国が儲けてどうすんだ』って言ったんです。放出された31万トンは5キロ袋にすると6000万個です。速やかに流通していれば、3000円を切るかもしれないんです」と同意する。
農水省の分析では卸売業者がボロ儲け?
消費者に安い備蓄米が届かないのは、卸売業者のところに滞っていることもあるようなのだが、橋本氏はこれも今までのやり方にこだわっているからだという。
「一定の備蓄米倉庫は、アマゾンとか楽天さんに任せる。多分、(現在の)物流網を使って、最先端のシステムでやれるはずなので......。今までの物流業者を全部やめる必要はないかもしれないけれど、もっと新しいことを入れたほうがいいんじゃないですか」
農水省の分析では、卸売業者は60キロ当たりで経費と利益を合わせて7593円を上乗せしており、22年産調査と比べて最大3.4倍という。さすがにボロ儲けという印象だ。コメGメンを任命して、立ち入り調査すべきじゃないか。
(シニアエディター 関口一喜)