バーベキュー学生4人死傷、初公判で元教員助手が起訴事実認める…遺族「事実をまだ受け入れられない」

2025年5月21日(水)7時30分 読売新聞

福岡地裁

 福岡県柳川市のハリウッドワールド美容専門学校で2023年、バーベキュー(BBQ)中に男子学生が死亡した事故で、業務上過失致死罪に問われた福岡県筑前町、元教員助手の男(25)の初公判が20日、福岡地裁であった。男は「間違いありません」と起訴事実を認めた。

 起訴状によると、男は23年5月24日、学校行事として開かれたBBQで消毒用アルコールをコンロに注ぎ、燃え上がった炎で柳沢禅さん(当時18歳)をやけどで死亡させたとしている。

 検察側は冒頭陳述で、前日の予行演習では当時の理事長がアルコールを使って着火したものの、同24日のBBQではアルコールで火を強めることを推奨していなかったとし、「(男の)自己判断でアルコールを注いだ」と主張した。

 公判では、柳沢さんの父親の調書も読み上げられた。柳沢さんは、事故直後は話しかけると目を開けたりうなずいたりと反応があったものの次第に悪化し、事故の約2週間後に亡くなったことを明かした。父親は「息子が帰ってこない事実をまだ受け入れられない」と吐露し、男について「意図的ではないことはわかっているが、できるだけ重く処罰してほしい気持ちがあるのも事実だ」と訴えた。

 事故を巡っては、柳沢さん以外も男子学生3人がやけどを負うなどし、当時の理事長ら2人も業務上過失致死傷容疑で書類送検されたが、不起訴となっている。

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