「外国免許切替」急増しひき逃げや逆走も…「外国人観光客は対象外」など警察庁が審査厳格化検討

2025年5月22日(木)19時8分 読売新聞

警察庁

 外国の運転免許証を日本の免許証に切り替える「外国免許切替(外免切替)」について、警察庁の楠芳伸長官は22日の定例記者会見で、審査を厳格化し、外国人観光客は申請の対象外とする方向で見直しを検討していることを明らかにした。

 警察庁によると、外免切替は、海外で免許を取得した日本人が帰国後、スムーズに免許を切り替えることなどが目的で1933年に運用が始まった。在留外国人らも対象となっている。

 最近は外国人の利用が増えており、2023年は約5万6000人で10年前の2倍超だった。だが、事故も起きており、今月には、埼玉県三郷市での小学生ひき逃げ事件や三重県内の高速道路での逆走事故で、外国人運転手が外免切替で免許を取得していたことが明らかになった。

 試験は一部の免除国を除き、「知識確認」と「技能確認」が行われるが、現行の「知識確認」は○×形式で、10問のうち7問の正解で通過でき「簡単過ぎる」との指摘が上がっていた。

 また、住民票のない外国人でも旅券や本人確認書類と住所を示す書類があれば申請でき、外国人観光客がホテルなどを住所とする書類を出して免許を取得するケースが相次いでいた。

 このため警察庁は、知識確認の問題数を増やすほか、申請者には原則、住民票の写しの提出を義務化する方向で検討している。外国人観光客は外免切替の対象外とする見通しだ。今後、道路交通法の施行規則の改正などを行う方針で、楠長官は「速やかに改正案などを取りまとめる」と述べた。

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