保守系与党「国民の力」の金文洙候補陣営「インド太平洋戦略を強化する」…日米韓協力を発展させる考え示す

2025年5月26日(月)22時39分 読売新聞

 【ソウル=仲川高志】韓国大統領選の投開票が6月3日に迫る中、保守系与党「国民の力」の金文洙キムムンス前雇用労働相(73)の陣営で外交政策を担当する同党の金建キムゴン議員が26日、ソウル外信記者クラブで記者会見した。「金文洙氏が当選した場合、我が国のインド太平洋戦略を強化する」と明言し、日米韓3か国協力を発展させていく考えを示した。

 同戦略は、尹錫悦ユンソンニョル政権が2022年12月に策定した、韓国の安全保障や経済政策の指針。米韓同盟強化を掲げ、「力による一方的な現状変更への反対」や「台湾海峡の平和と安定」、「南シナ海の航行・飛行の自由」の重要性が明記された。覇権主義的な動きを強める中国を念頭に置いた内容で、同様の戦略を掲げる日本、米国との連携を強化する基盤となった。

 金建氏は記者会見で、尹前政権の日韓関係改善に向けた取り組みについて「多くの成果と進展があった」と肯定的に評価。「現在の国際情勢において、韓日協力の必要性は高まっている」と述べ、「持続可能な韓日協力関係」の構築に向け、努力していく考えを示した。

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