福島・湯川村、コメが返礼品のふるさと納税の受け付け開始…まずは今年収穫予定の6000キロ分

2025年5月27日(火)6時47分 読売新聞

ふるさと納税の受け付け開始をPRする佐野村長(26日、湯川村役場で)

 福島県湯川村は26日、2025年に収穫される湯川産コシヒカリの新米と地酒を返礼品としたふるさと納税の寄付の受け付けを始めた。米不足や価格の高騰を受け、25年産の新米は当面、村が契約のめどをつけた6000キロの数量限定とした。

 返礼品の米は1万4000円の寄付に対して5キロを送る。発送は10月を予定している。今後の米価の変動や確保できる数量などを踏まえ、今回の数量限定とは別に通常分の寄付の受け付けも9月以降に行う。

 村は、米をふるさと納税の返礼品の軸に据えており、寄付金は村の農業振興などの財源にしている。24年度は米価が上がった影響で、返礼品の調達費を寄付額の3割以下とする国の基準を超えないよう、米の量を10キロから7キロに変更するなどの対応に迫られた。

 米不足も続く中で確実に米を届けられるよう、25年度は事前に確保できた分だけを先行予約の形で受け付けることにした。25年度の寄付額は米関連で24年度並みの1億2000万円を目標にしている。

 26日は村役場で受け付け業務開始式が行われた。佐野盛至村長は「米の仕入れ価格の設定は大変だったが、なんとか契約にこぎ着けることができた。湯川村のおいしいお米を全国の人たちにいっぱい食べてもらえるように取り組んでいく」と話した。

 先行予約分の受け付けは、村の役場窓口や電話、ふるさと納税のポータルサイトで行っている。期間は8月31日までだが、予定数量に達し次第受け付けを終了する。

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