沖ノ鳥島周辺EEZ内で中国船が海洋調査か…林官房長官「即時中止すべき」
2025年5月27日(火)11時15分 読売新聞
【地図】沖ノ鳥島
第3管区海上保安本部によると、中国の海洋調査船「嘉庚」が26日午後5時40分頃、日本最南端・沖ノ鳥島(東京都小笠原村)周辺の日本の排他的経済水域(EEZ)内で、ワイヤのようなものを海中へ延ばした。海上保安庁の航空機が同島から東270キロの地点で確認し、事前同意のない調査活動は認められないとして無線で中止を求めた。
嘉庚は約5時間後にEEZを出た。この海域での中国の調査船による同様の活動は昨年1月1日以来。
林官房長官は27日午前の記者会見で「我が国の同意を得ない海洋調査は認められず、即時中止すべきだ」と述べ、26日に外交ルートを通じて抗議したことを明らかにした。