しばらく曇りや雨の日多く 雷雨も 雨量が多くなる可能性 8月に入る頃には夏空
2022年7月9日(土)16時21分 tenki.jp
向こう2週間は、広く曇りや雨の日が多いでしょう。雷雨になることもあり、雨量が多くなることも考えられます。7月の終わりから8月に入る頃になると、広く夏空が広がる可能性があります。
向こう2週間 広く曇りや雨の日多い 雨量が多くなる可能性も
9日、上空を流れる偏西風の蛇行が大きくなっています。日本付近は、この時期としては、あまり例をみないような、複雑な大気の流れになっています。向こう2週間は広く曇りや雨の日が多いですが、雨が強まるタイミングなど予想は大変難しくなっています。
今のところの資料では、向こう2週間も偏西風は蛇行し、日本の上空では本州付近を流れやすい見込みです。このため、日本海に寒気を伴った低気圧が進んできたり、場合によっては、本州付近に前線が延びることが考えられます。広く大気の状態が不安定になりやすいでしょう。
再来週にかけて、全国的に雲が広がりやすく、雨が降ることがある見込みです。局地的に雨雲が発達することもあるでしょう。日本付近の上空の風の流れが弱いため、発達した雨雲は、同じような所にかかり続け、雨量が多くなることも考えられます。
さしあたり、12日から13日頃、本州の上空6000メートル付近にマイナス6℃以下の寒気が流れ込む予想です。12日から13日頃は、特に雨雲が発達しやすく、あちらこちらで、雷雨になることもあるでしょう。短い時間で雨量が多くなる恐れもあります。
次の週末は、日本付近に気圧の谷が西から近づき、通過すると予想している資料もあります。日本海の上空に寒気が流れ込む可能性もあります。日本付近には、南から雨雲の元である暖かく湿った空気が流れ込み、広く雨が降るばかりか、雷が鳴ったり、雨脚が強まったりすることがあるでしょう。
再来週は、次第に夏の太平洋高気圧が、北への張り出しをやや強めると予想している資料もありますが、それでも本州付近は気圧の谷の影響を受けやすい状態が続く可能性があります。広く曇りや雨の日が多いでしょう。
7月中旬頃の降水量は、九州から北海道で、平年より多い傾向を示す予測資料もあります。例年では、梅雨末期の大雨に見舞わることもある時期です。雨の降り方に注意、警戒が必要になることが度々あるかもしれません。
南の海上 今後2週間も対流活動が活発な周期
もう一つ、懸念されることは、9日の雲の様子をみると、南シナ海やフィリピン付近に発達した雲がみられます。発達した雲の周辺の風は、ぞれぞれ、若干、反時計回りの低気圧性の流れを示してきました。今後、熱帯低気圧や台風になるかは、まだわかりませんが、向こう2週間は、南シナ海やフィリピンの東からマリアナ諸島近海にかけて、対流活動が活発な周期にあたります。この海域では、今後も雲が発達しやすく、場合によっては、熱帯低気圧などが発生することもあるでしょう。
7月の終わり〜8月に入る頃 夏の太平洋高気圧が張り出しを強める予想
7月の終わりから8月に入る頃になると、夏の太平洋高気圧が、平年同様に九州や本州付近に張り出しを強めることを示す予測資料があります。広く夏空が広がる可能性があります。
一方、今のところのの資料では、8月に入ると、南の海上で、台風など熱帯擾乱が、平年より発生しやすくなることも考えられます。