台風6号の動き遅く 沖縄県の久米島1日からの雨量700ミリ超え 荒天いつまで?

2023年8月6日(日)11時31分 tenki.jp

台風6号の影響で、沖縄地方では長い期間、大荒れの天気となっています。久米島では8月1日から5日まで5日間の降水量の合計が700ミリ以上になり、すでに8月の月降水量1位を更新する記録的な大雨となっています。台風の動きは遅く、沖縄では6日夜にかけて、線状降水帯が発生して、命に危険が及ぶ大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があります。

沖縄地方は記録的な大雨

台風6号の影響で、沖縄地方では長い期間、大荒れの天気となっています。
台風本体や台風周辺の活発な雨雲がかかり、沖縄県の久米島では8月1日から5日まで5日間の降水量の合計が700ミリ以上になり、すでに8月の月降水量1位を更新する記録的な大雨となっています(これまでの8月1位は2012年の606.5ミリ)。那覇市でも8月1日から5日まで5日間の降水量は500ミリを超えています。6日の明け方には、沖縄本島地方は線状降水帯による非常に激しい雨が同じ場所で降り続いているとして、「顕著な大雨に関する全般気象情報」も発表されました。
また、沖縄地方では猛烈な風も吹きました。那覇市では、2日午前4時14分に52.5m/sの最大瞬間風速を観測しました。6日10時現在も沖縄の一部が台風の暴風域に入っています。

荒天いつまで?

6日、台風6号は、徳之島付近をゆっくりした速さで東へ進んでいます。今後も動きが遅いため、沖縄地方では6日いっぱいは大荒れとなる所があるでしょう。
沖縄地方では6日夜にかけても、線状降水帯が発生して、命に危険が及ぶ大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があります。これまでの大雨で地盤の緩んでいる所があります。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。危険な斜面には近づかないようにしてください。
6日夜遅くにかけて、本島北部を中心に暴風にも警戒が必要です。本島中南部や久米島でも非常に強い風が吹くでしょう。また、台風の影響と大潮の時期が重なるため、潮位が高くなる見込みです。6日夜遅くまで海岸や河口付近の低い土地では、高潮による浸水や冠水に注意してください。海上では7日にかけてうねりを伴った高波に警戒が必要です。

線状降水帯発生時にとるべき行動とは

線状降水帯が発生している場合は、すでに土砂災害や洪水による災害発生の危険度が、急激に高まっている状態です。
自治体からの避難に関する情報を確認のうえ、早めの安全確保を心がけましょう。すでに避難することが危険な場合、家の中の、崖や川から離れたできるだけ高い所で身を守るようにしてください。(ただし、土石流が想定される箇所においては、危険な区域の外へ退避する、もしくは堅牢な建物の高層階に避難することが基本です。)
なお、土砂災害は、雨が弱まったり、止んだりした後でも、発生する場合があります。土砂災害の前兆は、斜面のひび割れ、異様な音・におい、湧き水が止まる、濁った水が噴き出すなどです。このような前兆を見つけた時には、すぐに、斜面から離れてください。

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