台風6号 沖縄本島は今夜まで厳重警戒 西日本は週中頃にかけて大雨

2023年8月6日(日)16時30分 ウェザーニュース

2023/08/06 16:41 ウェザーニュース

8月6日(日)16時の推定で、台風6号(カーヌン)は鹿児島県奄美市の南東約80kmにあって、東にゆっくり進んでいるとみられます。
明日7日(月)は太平洋高気圧に進路を阻まれて東から北に進路を変え、その後は勢力を若干強め、9日(水)には暴風域を伴いながら九州に近づく見込みです。これまでに比べ西寄りに進む予想となり、上陸の可能性は少し低くなりました。
▼台風6号 8月6日(日)16時推定
 中心位置   奄美市の南東約80km
 大きさ階級  //
 強さ階級   //
 移動     東 ゆっくり
 中心気圧   970 hPa
 最大風速   30 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 40 m/s

沖縄本島は今夜いっぱいは土砂災害に厳重な警戒を

雨雲レーダー

台風の中心から少し離れた所にスパイラルバンドと呼ばれる活発な雨雲の帯があって、台風の動きが遅いことで沖縄本島にかかり続けています。名護市や本部町などは24時間で250mm以上の雨が降り、総雨量は700mmに達しました。
大量の雨が降ったことで土砂災害の危険度は本島の全域で非常に高い状況です。強雨は今夜まで続くとみられ、雨が落ち着いた後もしばらくは危険な状況が続きます。今夜は土砂災害の発生に備え、予め避難するなどの安全確保が必要です。
風は次第に収まるものの、海上は波の高い状況が続きますので、今日いっぱいは海に近づかないようにしてください。

九州を中心に500mmを超える大雨のおそれ

10日(木)朝までの予想積算雨量

西日本の太平洋側は台風の前面を吹く、南寄りの湿った風の影響を受けるため、局地的に活発な雨雲がかかってきました。まだ、1時間に10mm前後とそこまで強い雨ではないものの、台風の接近に伴って雨が強まる見込みです。
台風が今後、北寄りに進路を変えるため、西日本は台風が日本海に抜ける10日(木)にかけて湿った空気の流れ込みやすい状況が続きます。
このため雨量が増加し、ウェザーニュース独自の予測では10日(木)朝までの雨量が九州の多い所で500mmを超える見通しです。大雨による災害の危険性が高まりますので、早めに大雨への備えを進めてください。
台風からは遠い東海や関東でも、湿った空気の流入によって一時的に雨の強まる可能性があります。

西日本、東日本の太平洋側は高波にも注意

8日(火)朝の波の予想

台風6号は広い強風域を伴っていることに加え、東から張り出す太平洋高気圧との気圧差によって南風が強まるため、太平洋側は広い範囲で波が高くなります。
明後日8日(火)朝の波の予想では九州や四国の沿岸で5m前後、東海や関東など台風から離れている地域でも2m前後に達する見込みです。
海のレジャーは出来るだけ控え、海水浴場など遊泳禁止の措置がとられている場合は、指示に従うようにしてください。

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風6号の名前「カーヌン(Khanun)」はタイが提案した名称で、タイの果物の名前(パラミツ、ジャックフルーツ)からとられています。

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