九州北部~中国で非常に激しい雨 冠水や氾濫に要警戒

2021年8月12日(木)11時44分 ウェザーニュース

2021/08/12 11:30 ウェザーニュース

秋雨前線に向かって南西から暖かく湿った空気が流れ込んでいる影響で、大気の状態が不安定となり雨雲が発達しやすくなっています。
九州北部や中国西部には前線の発達した雨雲が流れ込んでおり、雨が強まっています。
激しい雨による道路冠水や河川用水路の増水氾濫に警戒してください。

1時間に50mm超の激しい雨

福岡県の早良脇山(サワラワキヤマ)では9時30分までの1時間に57mmの非常に激しい雨を観測、滝のような降り方で傘が全く役に立たないような雨の降り方です。
宮崎県を除く九州各県、鳥取県を除く中国各県内では大雨警報が発表されています。
九州北部や山口県では排水溝から雨水が溢れている様子も見られており、道路冠水や河川用水路の氾濫に厳重な警戒が必要です。

九州北部などは昼過ぎにかけて断続的に強雨

雨雲レーダー 12日(木)11時

長崎の東の海上にはまだ発達した雨雲が控えています。
この雲がこの後、九州北部や山口県、広島県に流れ込むおそれがあり、これらのエリアでは昼過ぎにかけて断続的に雨が強まる見込みです。
豪雨による被害の発生に警戒してください。

その後も前線が停滞
西日本や東海、甲信で豪雨災害に警戒

日曜にかけての雨量の予想

秋雨前線の停滞する位置は、太平洋高気圧やオホーツク海高気圧の位置や勢力次第で変化します。来週前半にかけては秋雨前線は西日本から東日本付近に停滞しやすい予想で、前線の活動も活発な状態が続くとみられます。
特に湿った空気の影響を受けやすい西日本や東海、甲信などで雨量がまとまおそれがあり、総雨量は500mmを超え、いわゆる「西日本豪雨」などの過去に災害が発生したときと同じような、災害級の大雨になるおそれがあります。線状降水帯などが発生すると局地的に大規模な災害が発生することも考えられます。
最新の気象情報や、自治体からの避難情報を小まめに確認し、逃げ遅れる前に危険な場所から避難が出来るように心構えを高めるようにしてください。「自分は大丈夫」という心理が働きやすくなるため、避難の際は周囲の人とも声を掛け合い、遠方に住む家族などにも避難を呼びかけるなども有効です。また、避難の際に新型コロナ対策用品もまとめておくと良さそうです。
このほか、電車の運休や道路の通行止めなど、交通機関に大きな影響の出るおそれもあります。社会的な影響が大きくなる懸念があるため、様々な影響を想定しておいてください。

参考資料など

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)

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