台風9号は発達し30日ごろ沖縄に接近の恐れ 台風10号北上 新たな熱帯擾乱発生か
2023年8月25日(金)18時6分 tenki.jp
フィリピンの東で停滞している台風9号は、今後発達する予想です。30日ごろ沖縄に接近する恐れがあります。南鳥島近海を進む台風10号は、今後も北上するでしょう。新たに熱帯擾乱が発生する可能性もあります。
台風9号 今後発達する予想 30日ごろ沖縄に接近の恐れ
きょう25日午後3時、台風9号がフィリピンの東で、ほとんど停滞しています。中心の気圧は990hPa、中心付近の最大風速は30メートルです。
台風9号は、今後もしばらくフィリピンの東で停滞したり、動きはゆっくりです。この海域は、海面水温が30℃以上になっており、台風9号は発達するでしょう。27日には非常に強い勢力になり、29日に沖縄の南まで進む見込みです。30日ごろ、沖縄地方に接近する恐れがあります。
先島諸島の沿岸の海域では、29日ごろから、うねりを伴ってしけるでしょう。台風の進路等によっては、大しけになる恐れがあります。今後、最新の気象情報をご確認ください。
台風10号 日本の東を進む予想 太平洋側の海で波が高まることも
南鳥島近海では、台風10号が北上しています。きょう25日午後3時、台風10号の中心の気圧は994hPa、中心付近の最大風速は20メートルです。台風10号は、今後、それほど発達することはなく北上を続け、27日から28日、日本の東を進む見込みです。関東や東北への大きな影響はないとみられますが、太平洋側の海では、うねりを伴って波が高まることがあるでしょう。
台風シーズン 秋の台風の特徴
きょう25日の雲の様子をみると、台風9号や台風10号とは別に、南の海上に発達したまとまった雲があります。
アメリカ海洋大気庁によると、上の図で赤色で示されているように、8月30日から9月5日までと、9月6日から12日まで、いずれの期間も、南シナ海からマリアナ諸島近海にかけて、熱帯擾乱が発生、発達する確率が高くなっています。
平年の台風発生数は、年間で最も多いのは8月で5.7個、次いで9月で5.0個です。9月も台風シーズンです。
秋の台風は、本州付近に近づいたり、上陸したりする進路をとることが多くなります。
日ごろから、危険な場所や避難経路の確認、非常用品の確認、側溝の掃除をして水はけをよくしておくなど、対策をしておくとよいでしょう。