台風11号 非常に強い勢力で沖縄・奄美に接近 前線活発化 離れた地域でも大雨警戒

2022年8月30日(火)7時52分 tenki.jp

台風11号は31日(水)に非常に強い勢力で沖縄・奄美に接近するでしょう。一部の住家が倒壊する恐れもある猛烈な風の吹く所も。暴風や高波、大雨に警戒を。本州付近に延びる前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、台風から離れた地域でも大雨の恐れがあります。

台風11号の進路と特徴

非常に強い台風11号は、30日(火)6時現在、日本の南を西へ進んでいます。台風11号は、このあとも西へ進み、31日(水)には非常に強い勢力を維持して沖縄・奄美に接近するでしょう。
今回の台風の特徴は①非常に強い勢力を保ち接近すること②台風の動きが遅くなり、沖縄では長い期間、荒天が続く恐れがあること③本州付近に停滞する前線の活動が活発化し、台風から離れている地域でも大雨の恐れがあることです。

沖縄・奄美に接近 猛烈な風が吹く恐れも

【沖縄地方】大東島地方では31日(水)の明け方から暴風となり、朝からは一部の住家が倒壊する恐れもある猛烈な風の吹く所がある見込みです。風が強まる前に頑丈な建物の中に移動するとともに、屋内では窓から離れるなど、暴風に厳重に警戒してください。沖縄本島地方でも非常に強い風が吹くでしょう。台風の進路によっては、沖縄本島地方や先島諸島でも暴風となる恐れがあります。また、大東島地方の沿岸の海域では31日(水)は猛烈にしけるでしょう。沖縄本島地方でも大しけとなる見込みで、海岸付近には近づかないようにしてください。予想される最大風速(最大瞬間風速)は45メートル(65メートル)、予想される波の高さは9メートルです。
台風周辺の活発な雨雲がかかり、大東島地方では、多い所で1時間に70ミリの非常に激しい雨が降るでしょう。台風の進路によっては、沖縄本島地方や先島諸島でも9月1日(木)から警報級の大雨となる恐れがあります。9月1日(木)6時までの24時間に予想される雨量は多い所で200から300ミリです。
【奄美】沿岸の海域では、31日(水)夕方から風が次第に強くなり、うねりを伴い大しけとなる見込みです。予想される波の高さは6メートルです。うねりを伴った高波に警戒してください。
沖縄や奄美では9月4日(日)頃まで荒天が長引く恐れがあります。

台風から離れている地域も大雨警戒

【西日本・東日本・北日本】本州付近には30日(火)の夜から前線が延びるでしょう。前線に向かって台風周辺の暖かく湿った空気が流れ込む予想です。31日(水)頃から日本海側を中心に活発な雨雲がかかり、大雨となる恐れがあります。
なお、9月4日(日)以降は台風が進路を北よりに変える可能性があります。9月5日(月)以降の台風の進路はまだはっきりしませんが、台風の進路によっては九州など西日本でも台風の直接的な影響を受ける可能性があります。最新の情報にご注意ください。

台風が近づく前の対策 大雨に備えて

台風の大雨に備えておくポイントは、次の3つです。
1つめは、水害に備えて、雨どいや排水溝、側溝を掃除し、水はけを良くしておきましょう。砂利や落ち葉、ゴミなどが詰まっていないかも、確認しておいてください。
2つめは、浸水による被害を防ぐため、家財道具や家電製品、食料品などは、可能な限り、高い所や2階以上へ移動させておくと良いでしょう。押し入れの下の段に入っているものは、上の段に移しておくだけでも、被害を小さくできます。
3つめは、電源のコンセントは抜いておくと良いでしょう。電源のコンセントが水につかると、漏電やショート、感電の恐れがあります。
いずれも、台風が近づいてから備えるのではなく、台風情報を確認して、早めに対策を行ってください。

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