台風発生予想 7日(木)頃から東日本に影響 関東沖で複雑な動きか

2023年9月5日(火)17時30分 ウェザーニュース

2023/09/05 16:30 ウェザーニュース

9月5日(火)15時現在、日本の南で発達中の熱帯低気圧について、気象庁は「24時間以内に台風に発達する見込み」と発表しています。次に台風が発生すると台風13号と呼ばれることになります。
7日(木)頃から伊豆諸島など東日本に影響が出る可能性があるものの、進路の不確実性が大きくなっています。
▼熱帯低気圧 9月5日(火)15時
 中心位置   日本の南
 移動     ほとんど停滞
 中心気圧   1002 hPa
 最大風速   15 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 23 m/s

7日(木)頃に関東に近づく可能性

熱帯低気圧は太平洋高気圧の周囲をまわるようにして北東へ移動します。7日(木)頃にかけて次第に勢力を強めるものの、暴風域を伴わない程度の発達となる見通しです。
今夜は沖縄の大東島地方に接近しますが、熱帯低気圧の雲があまりまとまっていないため大きな影響はない見込みです。
7日(木)頃には伊豆諸島付近を北東進することが予想されるため、伊豆諸島では強風や大雨などの荒れた天気となるおそれがあります。熱帯低気圧から変わる台風の進路次第では、台風を取り巻く外側の雨雲が関東の本土にもかかり、雨が強まる可能性があります。

参考 世界各国の気象機関が計算した進路のシミュレーション結果

この図の細い線1本1本は世界各国の気象機関が計算した進路のシミュレーション結果をあらわします。アンサンブル予報という手法の過程で得られるもの(メンバー)で、想定される進路にはかなりの幅があるということをイメージするために掲載しています。
北東に進む傾向はほとんどのメンバーで揃っていますが、東海道沖のあたりから東や北に進路を変えるメンバーもあり、動きが複雑になる可能性も示唆されています。
気象庁の台風予報でも、中心が入る確率が70%である予報円の大きさが、48時間先の7日(木)15時で280kmとなっています。これは現行の熱帯低気圧の48時間先の予報円としては最も大きいサイズであり、進路の不確実性が非常に大きいといえます。なお、予報円の大きさは台風の強さや大きさとは無関係です。
本州に近づいた場合には影響が大きくなることが考えられますので、今後の情報にご注意ください。

9月1つめの台風発生か

平年の台風発生数

8月には6つの台風が発生しましたが、9月になってからはまだ台風が発生していません。今朝までは台風11号が存在していましたが、現在は台風が1つもない状況です。
9月の台風発生数の平年値は5.0個で、8月と比べると発生数は減る傾向があります。一方で、本土への接近数や上陸数の平年値は、年間で9月が最も多くなります。今年も台風の襲来があるかもしれませんので、台風対策・大雨対策を整えるようにしてください。

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