台風24号 30日午後の見通し

2018年9月30日(日)13時5分 tenki.jp

非常に強い台風24号は、きょう30日正午現在、宮崎市の東南東にあって北東へ進んでいます。台風に近い九州では午前中に1時間に50ミリを超える非常に激しい雨が降っています。また、風も吹き荒れ、鹿児島県奄美地方では最大瞬間風速50メートルを超える暴風を観測しています。台風は今後、速度を速めながら北東方向へ進み、30日夕方から夜のはじめ頃に四国から紀伊半島に上陸する見通しです。

今後の予想(雨)

きょう30日正午からあす1日正午にかけて予想される24時間雨量は多い所で東海地方で500ミリ、近畿地方で400ミリなどとなっています。台風周辺と本州付近の秋雨前線周辺では、大気の状態が非常に不安定となります。局地的には1時間に80ミリ以上の猛烈な雨が降る恐れがあります。既に西日本ではこれまでの24時間雨量が300ミリを超えている地域があり、近畿から九州の広い範囲と東海の一部に大雨や洪水の警報が出ています。引き続き、土砂災害や川の増水、氾濫などに警戒して下さい。また、避難などに関する自治体から出される情報を随時確認するようにして下さい。

今後の予想(風)

また、台風の勢力が30日正午現在も「非常に強い」状態で、台風周辺では暴風が吹き荒れています。鹿児島県奄美地方では午前中、最大瞬間風速50メートルを超える暴風を観測しています。これからあすにかけて予想される各地の最大瞬間風速は、九州南部や四国、近畿、東海で60メートル、九州北部地方や関東甲信で50メートルとなっています。こういった風は街路樹が根こそぎ倒れ、走行中のトラックが横転し、外出するのが非常に困難な風です。今回の台風は日本付近で急にスピードを上げ、本州を縦断する恐れがあり、今風が弱くても、突然吹き荒れる可能性があります。午後の外出は出来るだけ避けて、飛ばされやすい物は早急にしまうなどの対応を行って下さい。また、暴風による停電に備え、非常品などを手元に準備しておきましょう。

今後の予想(波)

暴風に伴って、海上では猛烈なしけとなる恐れがあります。これから予想される波の高さは東海から九州の太平洋側で13メートル、関東や伊豆諸島で11から12メートルなどです。また、台風の接近・通過に伴い、特に東海地方では伊勢湾台風による過去最高潮位に匹敵する記録的な高潮になる恐れがあります。海岸や河口付近では高潮による浸水に厳重な警戒が必要です。また、潮位が堤防を越えなくても、潮位が高い中で高波があると波が海岸堤防を超えて浸水する恐れもあります。高潮やそれに重なった波浪による浸水などにも警戒をして下さい。

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