スキー場 今冬の雪の見通し 平年並みか少ない傾向 一時的に積雪増加の可能性も

2023年12月14日(木)12時58分 tenki.jp

昨日13日、日本気象協会は、スキー場の冬の雪の見通しについて発表しました。今冬のスキー場の降雪量は、北日本と東日本では平年並みか少なく、西日本は平年より少ない傾向でしょう。上空の強い寒気や低気圧の影響で、一時的に積雪が増える可能性もある見込みです。

今シーズンのスキー場の雪 平年並みか少ない傾向

昨日13日、日本気象協会は、スキー場の冬の雪の見通しについて発表しました。
2023年から2024年冬のスキー場の降雪量は、北日本と東日本では平年並みか少なく、西日本は平年より少ない傾向でしょう。
この冬は、エルニーニョ現象の影響で日本列島に寒気が流れ込みにくく、気温は全国的に平年並みか高いでしょう。というものの、一時的に北日本中心の冬型の気圧配置になる日があり、寒気が流れ込む時期がある見込みです。現在、日本海の海水温が平年よりも高いため、寒気が流れ込めば大雪になる可能性があります。
日本海側の降雪量は、北日本と東日本では平年並みか少なく、西日本は平年より少ないと予想されます。多くのスキー場では、降雪量は平年並みか平年より少なくなる見通しです。冬季に晴天の多いエリアのスキー場では、日本付近を低気圧が通りやすくなり、太平洋沿岸を低気圧が通過すると、一時的に積雪が増える可能性があります。ただし気温は平年より高いため、重たい湿った雪となる見込みです。

今冬の雪の状況と見通し

12月前半までは記録的な高温になる日もありましたが、後半以降に強い寒気が流れ込む日がある見込みです。23日くらいまでは断続的に強い寒気が流れ込むでしょう。日本海側の海水温が平年より高いため一時的に大雪になる可能性があります。

月ごとの気圧配置の特徴 雪の見通し

<1月の雪の見通し>
冬型の気圧配置になる日もありますが、長続きせず、寒気の流れ込みも弱い見込みです。このため日本海側の降雪は少ないと予想されます。また、例年よりも湿った雪となる可能性があります。また、冬季晴れる日が多いスキー場では、本州南岸を低気圧が通過する日が予想され、湿った雪が多く降る日がある見込みです。
<2月の雪の見通し>
北日本中心の冬型の気圧配置になる日があり、強い寒気も流れ込むでしょう。このため、北日本の日本海側中心に雪が多くなる可能性があります。ただし、冬型の気圧配置は長続きしない見込みです。一方で冬季晴れる日が多いスキー場では、本州南岸を低気圧が通過する日が予想され、湿った雪が多く降る日がある見込みです。
<3月の雪の見通し>
冬型の気圧配置になる日が例年よりも少なく、寒気の流れ込みも弱いでしょう。日本海側の降雪も平年よりも少なくなる見込みです。冬季晴れる日が多いスキー場では、本州南岸を低気圧が通過する日が予想され、湿った雪が降る日があるでしょう。

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