DHL Expressとコスモ石油マーケティング、日本におけるSAFの利用拡大に向けた調達契約を締結
2025年1月28日(火)18時46分 PR TIMES
国際エクスプレスのリーディングカンパニー、DHL Express(CEO:ジョン ピアソン 本社:ドイツ・ボン)は、排出量を削減した航空輸送の推進に向けてコスモ石油マーケティング株式会社(代表取締役社長:森山 幸二、本社:東京都港区)と持続可能な航空燃料(Sustainable Aviation Fuel: SAF)の 調達契約を締結しました。この契約は、日より、本国内で生産された年間720万リットルのSAFを調達するもので、DHL Expressは2025年4月定期航空フライトへのSAF利用を開始します。この取り組みは、国際エクスプレスでアジア初となるSAF活用による定期航空貨物サービスとなります。
[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/20941/177/20941-177-585db3693eecd98be5abc99e43a8352c-2261x1566.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]調印式にて: DHLジャパン株式会社 代表取締役社長トニー カーン(右)、コスモ石油マーケティング株式会社 代表取締役社長 森山 幸二氏(左)
SAF調達契約について
本契約は、コスモエネルギーホールディングス株式会社の関連会社である合同会社SAFFAIRE SKY ENERGY(代表:秋鹿 正敬、本社:神奈川県横浜市)が製造するSAFの大型契約となります。SAFは、同社が2025年度の稼働開始を予定する量産設備で製造され、コスモ石油株式会社堺製油所(大阪府堺市)から運ばれる予定です。これにより、DHL Expressは安定的なSAF供給を確保し、日本における持続可能な航空貨物輸送の推進に向けた取り組みを加速させます。
DHLジャパン株式会社 代表取締役社長のトニー カーンは、「このたび、コスモ石油マーケティングとの契約により、国際エクスプレスで日本初となる定期貨物便での国産SAFの利用を開始出来ることを大変嬉しく思います。SAFは航空輸送における温室効果ガス排出量を削減する最も有効な手段です。今後も、日本のお客様に対する責任として、排出量を削減した輸送ソリューションの普及に尽力し、社会全体の環境負荷軽減に貢献していく所存です」と述べています。
コスモ石油マーケティング株式会社 代表取締役社長の森山 幸二氏は、「SAFは当社が持つ脱炭素商材の一つとして、航空機の脱炭素につながる重要な商品であり、世界的な航空貨物輸送ネットワークを持つDHLならびにその荷主様の脱炭素に貢献できることを嬉しく思います。今後とも、本取り組みをはじめとしてSAFを活用した脱炭素社会の実現を後押ししてまいります」と述べています。
DHLにとってアジア初のSAF調達
DHL Expressは、現在、アムステルダム・スキポール空港(蘭)、ストックホルム・アーランダ空港(瑞)、ブリュッセル空港(白)、イーストミッドランド空港(英)、ロサンゼルス国際空港(米)、ライプチヒ空港(独)、マイアミ国際空港(米)、サンフランシスコ国際空港(米)およびスタンステッド空港(英)でSAFを調達しています。そしてこのたびの合意で調達されるSAF燃料は、日本では中部国際空港にて供給されることになりました。中部国際空港は、DHL Expressのグローバルネットワークで活用する500以上の空港の中で、アジア初のSAF調達空港となります。
世界中のお客様にSAFの環境価値をお届け
DHL Expressでは、2022年から、SAFの使用により、お客様のスコープ3の温室効果ガス排出量を削減(インセット)できる業界初の国際輸送サービス「GoGreen Plus」を提供しています。「GoGreen Plus」で使用されるSAFは、DHL Expressが2022年に英BP社およびフィンランドNeste社と、また2023年に米World Energy社と締結した業界最大規模の契約に基づき調達されています。このたび、DHL航空ネットワークのためのSAF調達先に、日本のコスモ石油マーケティング株式会社が加わりました。このたび取引されるSAFについても、「SAFのための国際持続可能性カーボン認証(ISCC)クレジット移転システム」を通じて、その環境特性が移転されます。このシステムにより、SAFの製造を手がけるコスモエネルギーグループから、その燃料を使用する航空会社の立場としてのDHL、そしてDHLのGoGreen Plusを利用する荷主のお客様に至るまでのバリューチェーン全体において、信頼性および透明性の高い環境報告が保証されています。
なおDHL Expressが提供している「GoGreen Plus」サービスの特性として、ブックアンドクレーム方式により、SAFの調達場所や搭載貨物機にかかわらず、「GoGreen Plus」ユーザーはSAFへの投資が可能になります。そのため、「GoGreen Plus」ユーザーは、SAFによる温室効果ガス排出量削減のメリットを、世界のどこにいても享受することができます。
環境課題解決に向けて物流業界をリード
DHL グループは、2050年までの温室効果ガス排出量ネット・ゼロの達成を目指し、様々な脱炭素の取り組みを行っています。SAFを活用した国際輸送サービス「GoGreen Plus」の提供に加え、世界各地で集配車両の電動化、航空輸送時のSAF使用および施設におけるカーボンニュートラル化を推進しています。