国土交通省からSkyDriveに型式証明の適用基準を発行
2025年2月10日(月)13時47分 PR TIMES
「空飛ぶクルマ」(※1)の開発およびドローン関連サービスを提供する株式会社SkyDrive(本社:愛知県豊田市、代表取締役CEO 福澤知浩、以下「当社」)は、空飛ぶクルマ「SKYDRIVE(SkyDrive式SD-05型)」の型式証明(※2)活動において、国土交通省航空局(以下「航空局」)から適用基準を発行されたことをお知らせいたします。本基準の発行で、当社の空飛ぶクルマ固有の耐空性および環境基準の詳細がおおむね固まったため、今後の開発がさらに加速していきます。
併せて、万博でのお披露目に向け、飛行試験を行っている「SKYDRIVE」を初公開いたします。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/38857/148/38857-148-1f30d1344fbce6fcdc77dabe6a9a349a-3900x2193.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]SKYDRIVE(SD-05型)の飛行試験の様子
■これまでの経緯
当社は、2022年3月に空飛ぶクルマの型式証明審査の適用基準を「耐空性審査要領第 II 部(第61改正)」ベースで構築することについて、航空局と合意しました。この審査要領は、乗客数が19名以下かつ最大離陸重量8,618kg(1万9,000ポンド)以下の固定翼機の耐空性要件を定めたもので、第61改正は機体の特徴に合わせて安全性を示す方法をメーカーが柔軟に選択できる最新のものです。
■適用基準とは
型式証明の審査基準は、広範かつ複雑な作業の集積により策定されるものであることから、特に空飛ぶクルマのような新型航空機については、型式証明取得のために必要な全ての基準が事前に用意されているものではありません。型式証明の取得を目指す個々の機種に特化した基準を設定するために、航空局と協議を重ねて要件が定まると、適用基準が発行されます。空飛ぶクルマの適用基準には、例えば「バッテリ・セルを監視し、過電圧、電力不足、過電流、過熱といった状況にならないよう保護する措置を取らなければならない」といったような、電動機を備えた機体に特有の要件が含まれます。
■今後の型式証明活動について
当社の機体に特化した審査基準の詳細がおおむね合意に至ったことから、適用基準が発行されました。この審査基準に基づき、すでに航空局と議論を開始した試験の実施時期や内容について合意し、証明計画を策定していきます。その計画に沿って、地上試験や飛行試験を実施してまいります。なお、当社は日本の航空局とアメリカ連邦航空局(Federal Aviation Administration、以下「FAA」)に対する型式証明活動に同時に取り組んでおり、日本での型式証明取得後、米国でも速やかに型式証明を取得できるよう進めてまいります。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/38857/148/38857-148-b75a44474c24a333943739266f579e7d-1209x678.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
■株式会社SkyDrive 最高開発責任者 Arnaud Coville コメント
航空局にSkyDriveの機体に特化した適用基準を発行していただけたことを、大変嬉しく思います。私たちはこれまで航空局と建設的な議論を重ね、この重要なマイルストーンを達成することができました。適用基準の発行は、過去1年以上にわたって注ぎ込まれた膨大な努力の結晶です。FAAとの認証プロセスも進展しており、2024年は素晴らしい年となりました。
また、試験機は数カ月間飛行試験を行っていて、貴重な開発データを蓄積し続けるとともに、万博での飛行に向けて順調に開発が進んでいます。認証取得に向けたさらなる進展と、万博でのお披露目が予定されている2025年はSkyDriveにとって重要な年であり、良いスタートを切っています。
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/38857/148/38857-148-97dd5a077ef312b0c1739012cfd6e22b-2580x1451.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]SKYDRIVE(SD-05型)を開発・製造するグローバルエンジニアチーム
※1 空飛ぶクルマとは:電動化、自動化といった航空技術や垂直離着陸などの運航形態によって実現される、利用しやすく持続可能な次世代の空の移動手段です。諸外国では、Advanced Air Mobility(AAM)や Urban Air Mobility(UAM)と呼ばれています。
引用元:国土交通省(令和6年4月付) https://www.mlit.go.jp/koku/content/001739488.pdf
※2 型式証明とは:型式証明とは、国土交通省が航空法に基づき、新たに開発された航空機について、その型式ごとに設計、構造、強度、性能などが所要の安全基準および環境基準に適合していることを証明するもの。この証明のためには強度試験や飛行試験など、各種審査が行われる。
≪株式会社SkyDrive 概要≫
設立:2018年7月
代表者:代表取締役CEO 福澤知浩
URL:https://skydrive2020.com/
所在地:豊田本社:愛知県豊田市挙母町2-1-1
豊田開発センター:愛知県豊田市西中山町山ノ田20-2
豊田テストフィールド:愛知県豊田市足助地区
名古屋空港オフィス:愛知県西春日井郡豊山町大字豊場 県営名古屋空港2F
東京オフィス:東京都千代田区平河町1-3-13 平河町フロントビル3F
大阪オフィス:大阪府大阪市北区梅田1-3-1-800 大阪駅前第一ビル8F
子会社:株式会社Sky Works:静岡県磐田市
SkyDrive America, Inc. :500 Carteret Street, Suite D, Beaufort, South Carolina 29902, U.S.A.
事業内容
「100年に一度のモビリティ革命を牽引する」をミッションに、「日常の移動に空を活用する」未来を実現するべく、2018年7月に設立し、豊田市を主拠点に「空飛ぶクルマ」の開発、「ドローンサービス」の提供をしています。「空飛ぶクルマ」の開発においては、2020年に日本で初めて公開有人飛行試験に成功し、官民協議会の構成員として制度設計にも関与しております。「空飛ぶクルマ」は、現在3人乗りの機体を開発中、製造パートナーであるスズキ株式会社と共に、2024年3月からスズキグループの工場にて製造を開始しました。早ければ2026年に型式証明の取得をめざしております。