代表取締役Co-CEOに舛屋 圭一が就任し、新経営体制へ移行

2025年4月1日(火)18時17分 PR TIMES

ジェイファーマ株式会社(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:吉武 益広)は、経営およびガバナンス体制の強化を目的として、2025年4月1日に開催された臨時株主総会および取締役会を経て、元ペプチドリーム株式会社の取締役副社長COOを歴任した舛屋圭一が、代表取締役Co-CEOに就任したことをお知らせいたします。
これに伴い、当社は吉武益広と舛屋圭一の2名による代表取締役体制を構築し、より強固な経営基盤のもと、さらなる事業成長を目指してまいります。

[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/72333/8/72333-8-c4829b17c0b0d98705b925c2b9f5a7b7-1400x1400.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]舛屋 圭一
- 就任の背景と目的

当社は「SLCトランスポーターの新たな可能性を追求し、アンメット・メディカル・ニーズに応える革新的新薬の開発を通じて、世界中の人々が健康を維持し、希望を持ち続けることに貢献する」との企業理念のもと、2018年に代表取締役社長に就任した吉武益広のリーダーシップで、LAT1創薬領域において世界随一のポジションを確立し、事業の飛躍的成長を実現してきました。
ナンブランラトについては、国内第2相臨床試験に成功し、米国FDAよりがん患者に対する臨床試験開始に向けたInvestigational New Drug (IND)申請の承認を受け、グローバル第3相臨床試験のデザインについて米国FDAと概要を合意しました(*1)。2030年の米国承認を目指し本年よりグローバル第3相臨床試験を開始予定です。
JPH034については、中枢神経系の自己免疫疾患の一つである多発性硬化症を対象疾患とし、2025年度中にFDAより臨床試験に対するIND申請を完了し、米国での第1相臨床試験を開始すること目指して開発を加速してまいります。
さらに、CFO藤本のリードのもと、2024年度には累計最大57.7億円の資金調達に成功し、事業の加速に向けた強固な財務基盤を確立しました(*2)。
このたびの舛屋圭一の就任により、2名による代表取締役体制としてガバナンスを一層強化し、吉武・舛屋・藤本という強力なリーダーシップ体制のもと、グローバル開発、特許戦略、ポートフォリオ拡張、事業化を加速させ、LAT1阻害剤を開発する世界随一のバイオテック企業として、事業価値の最大化を目指します。

[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/72333/8/72333-8-193b4a940bc0404048f112be315eb4b1-1140x770.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]左から、舛屋圭一代表取締役Co-CEO、吉武益広代表取締役社長、藤本裕取締役CFO

*1:『がん患者に対する臨床試験開始に向けたIND申請が米国FDAから承認』(2024年10月1日ニュース)(https://www.j-pharma.com/archives/2343)
*2:『ジェイファーマ、最大57.7億円の資金調達を達成〜LAT1阻害剤のグローバル開発を加速〜』(2025年4月1日ニュース)(https://www.j-pharma.com/archives/2637)

- 舛屋 圭一のプロフィール 

舛屋圭一は、Novartis International AG(スイス)のHead of PPI Drug Discovery and Novartis Leading Scientistとして従事し、2014年から2024年まで、東証プライム上場のバイオテック企業であるペプチドリーム株式会社の取締役副社長COOとして主に研究開発を率い、10年間に、売上を40倍、従業員数を7倍とする成長を牽引しました。

- ジェイファーマ株式会社 代表取締役Co-CEO 舛屋圭一のコメント 

ジェイファーマは、日本発のバイオベンチャーとして、既にユニークな立ち位置を確立し、非常に大きなポテンシャルを秘めています。しかし、当社が挑戦するLAT1阻害剤事業や培った技術を活かした新展開を加速させ事業価値を飛躍的に上げていくためには、超えるべきいくつかの課題も見えています。これからジェイファーマの一員として、現在進行中の研究開発の加速と深化のみならず、幾つかの新たな施策も盛り込み、他社とのコラボレーションも積極的に展開しながら、欧米や中国のバイオテック企業と伍して戦える真にグローバルで力強い企業の確立に貢献できればと考えています。

- 新役員体制 (2025年4月1日付け)

[表: https://prtimes.jp/data/corp/72333/table/8_1_0ed092c1f77e2b66a01a9a449634c652.jpg ]


<参考情報>
【ジェイファーマ株式会社について】
ジェイファーマ株式会社は、「SLCトランスポーターの新たな可能性を追求し、アンメット・メディカル・ニーズに応える革新的新薬の開発を通じて、世界中の人々が健康を維持し、希望を持ち続けることに貢献する」を企業理念としています。この理念のもと、SLCトランスポーターのひとつで創業者が発見したLAT1(L型アミノ酸トランスポーター1)に注力し、がんや自己免疫疾患において既存薬では対応できない患者様のニーズに対応しうるLAT1阻害剤の開発を進めております。
現在、臨床開発中のLAT1阻害剤「ナンブランラト」や「JPH034」に加え、新たな候補化合物の研究も進行中です。2023年10月には米国子会社を設立し、そのメンバーおよび米国のコンサルタント等と密に連携して、適切な薬事・開発・知的財産権戦略を構築しております。
ジェイファーマ株式会社の詳細情報は、https://www.j-pharma.com/をご覧ください。

【ナンブランラトについて】
ナンブランラトは、当社が独自に見出した選択的にLAT1を阻害する新規の低分子化合物です。当社は2015年から複数の固形がんを対象に臨床第1相試験を行い胆道がんへの可能性を見出し、2018年から3年半の時間を費やし、進行性胆道がんを対象とした国内第2相試験を実施し、単剤で有用な臨床効果を示すことを明らかにしました。ナンブランラトは、LAT1を標的とし臨床開発を進めている世界初の化合物であり、医薬品の承認を取得すれば、ファースト・イン・クラス(疾患に対して新しい作用機序で初めて承認に至る医薬品)の新薬となります。
ナンブランラトは2022年4月に米国食品医薬品局(FDA)からオーファンドラッグ(希少疾病用医薬品)に指定され、臨床開発プログラムへの助言相談、臨床試験費用の一部税額控除、申請費用の免除、米国における7年間の独占販売権付与などの優遇処置を受けることができます。2024年9月25日付けで、FDAより、ナンブランラトのがん患者における臨床試験に対するInvestigational New Drug(IND)申請が承認されました。

*ナンブランラト国内第2相試験の結果に関する論文
Furuse et al. A Phase II Placebo-Controlled Study of the Effect and Safety of Nanvuranlat in Patients with Advanced Biliary Tract Cancers Previously Treated by Systemic Chemotherapy. Clin Cancer Res. 2024; 30(18):3990-3995.

【JPH034について】
JPH034は、中枢神経系の自己免疫疾患の一つである多発性硬化症を対象疾患として開発を進めています。JPH034は2023年6月、競争が厳しく評価が厳しいことで知られる米国National Multiple Sclerosis Society (NMSS)のFast Forward Research and Commercialization Grant に採択されました。2019年より共同研究をしている米国ジョージタウン大学で実施した多発性硬化症モデルマウスを用いた実験では、JPH034により脱髄病変における中枢神経系の局所炎症を調整することが示され、JPH034が多発性硬化症治療薬として有効である可能性が示唆されました。特に、再発寛解型多発性硬化症の患者様のほとんどが進行する二次進行型多発性硬化症において、継続的に不可逆性の疾患進行を引き起こすことで知られるミクログリアの活動を調節する薬剤が現時点では存在せず、多くの患者様のアンメットメディカルニーズに応えうる薬剤として期待されます。
2024年6月、当社は、アミノ酸トランスポーター阻害薬を中枢神経系の炎症性疾患(多発性硬化症を含む)の治療に用いるジョージタウン大学が保有する登録された特許および出願中の特許について、ジョージタウン大学が当社に全世界での独占的な実施権を許諾する契約を締結しました。これにより、既に当社が有していたJPH034の物質特許の独占的通常実施権と組み合わせることで、より長く、強い独占権を確立しました。
本年2月には、ジョージタウン大学が日本において、LAT1阻害剤を用いた中枢神経系の炎症疾患に対する用途特許(出願番号:特願2021-518005)の特許査定を取得しました。
本年度中にFDAより臨床試験に対するInvestigational New Drug (IND)申請を完了し、承認を得ること目指して開発を加速しています。
また、現在、欧州の大学において薬剤の介入を伴わない臨床研究を進めており、中枢神経系の炎症要因の一つであるミクログリアの活性化とLAT1の発現が脱髄病巣レベルで共存するか否かを検証しています。

【アミノ酸トランスポーターについて】
多くの細胞はその活動性を維持するための栄養源として様々な物質を細胞内に取り込んでいます。とくにアミノ酸や糖は重要です。アミノ酸トランスポーターはアミノ酸を細胞内に運ぶ役割を果たしています。

【LAT1について】
当社創業者の遠藤仁杏林大学名誉教授が1998年に世界に先駆け発見したLAT1 (L型アミノ酸トランスポーター1; 遺伝子コード: SLC7A5 )は、細胞ががん化し急激に増殖しようとするときに細胞膜での発現が亢進しエネルギー源であるアミノ酸を盛んに取り込むことで爆発的な細胞増殖を起こします(*1)。LAT1は、近年科学的な解明が進み、LAT1の複雑な分子構造が最近報告されがん治療において薬物標的として注目を集めてきています(*2)。LAT1高発現のがん患者は、LAT1低発現のがん患者に比べ予後が悪いことが報告されています(*3)。

*1: Hafliger P, et al. Int. J. Mol. Sci. 2019; 20 (10): 2428
*2: Kanai Y. Pharmacol Ther. 2022; 230:107964
*3: Otani R, et al. Cancers (Basel) 2023; 15: 1383


【本件に関するお問合せ先】
ジェイファーマ株式会社 管理部 広報担当
TEL:045-506-1155
https://www.j-pharma.com/contact

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