香港大引:ハンセン1.6%高で反発、不動産セクターに買い
2025年4月17日(木)17時44分 サーチナ
17日の香港マーケットは、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前日比338.16ポイント(1.61%)高の21395.14ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が118.43ポイント(1.52%)高の7897.44ポイントと反発した。売買代金は1924億1100万香港ドルとなっている(16日は2199億9170万香港ドル)。
中国の政策に対する期待感が相場を支える流れ。米中の関税応酬が国内景気の下押し圧力になると不安視される中、政府は経済対策を強化する構えだ。商務部など9部門は16日、「サービス消費の質向上と恵民行動の2025年活動計画案」を発表。サービスの供給を拡大するほか、多様な消費シーンを創造し、消費体験を改善することで、サービス消費の発展を促す方針を明らかにした。そのほか、市場には早期金融緩和の観測も流れている。中国では週明け21日、実質的な政策金利となる3月の最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」が発表される予定。市場コンセンサスでは据え置きだが、一部からは引き下げの可能性も指摘されている。ただ、上値は限定的。香港市場はあす18日がグッドフライデー、週明け21日がイースターマンデーの休場を迎えるため、積極的な売買も手控えられている(本土市場は通常取引)。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、中国オンラインゲーム大手の網易(9999/HK)が4.6%高、中国中堅デベロッパーの龍湖集団HD(960/HK)が4.5%高、政府系の華潤ビールHD(291/HK)が4.1%高と上げが目立った。
セクター別では、中国の不動産が高い。龍湖のほか、世茂集団HD(813/HK)が9.2%、合景泰富地産(1813/HK)が8.1%、越秀地産(123/HK)が6.3%、融創中国HD(1918/HK)が5.3%ずつ上昇した。
半導体や主力ネット株しっかり。英諾賽科(蘇州)科技(2577/HK)が3.8%高、華虹半導体(1347/HK)が3.3%高、阿里巴巴集団HD(アリババ:9988/HK)が3.1%高、騰訊HD(テンセント:700/HK)が2.2%高で引けた。
消費セクターの一角も物色される。華潤ビールのほか、組み立てキャラクター玩具の布魯可集団(325/HK)が7.3%高、茶飲料の奈雪的茶HD(2150/HK)が6.5%高、火鍋の呷哺呷哺餐飲管理(520/HK)が6.3%高、白物家電の海信家電集団(921/HK)が3.8%高、フィギュア・玩具の泡泡瑪特国際集団(ポップ・マート:9992/HK)が3.3%高、スポーツ用品の安踏体育用品(2020/HK)が2.9%高で取引を終えた。布魯可やポップマートについては、業績期待も高まっている。政府系メディアは16日付で、中国でここ数年、若者に人気の「潮流玩具」(潮玩、アートトイ)の市場規模が引き続き拡大し、2026年にも1101億人民元(約2兆1400億円)に膨らむとの予想があると報じた。
半面、産金セクターは安い。霊宝黄金(3330/HK)が6.9%、赤峰吉隆黄金鉱業(6693/HK)が4.8%、招金鉱業(1818/HK)が2.6%、山東黄金鉱業(1787/HK)が2.4%ずつ下落している。同セクターはこのところ、金相場の高値更新を手がかりに買いが目立っていた。
本土マーケットは小幅ながら8日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.13%高の3280.34ポイントで取引を終了した。不動産が高い。ハイテク、素材、公益、食品飲料・酒造、銀行・保険なども買われた。半面、自動車は安い。エネルギー、医薬、公益、海運も売られた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
中国の政策に対する期待感が相場を支える流れ。米中の関税応酬が国内景気の下押し圧力になると不安視される中、政府は経済対策を強化する構えだ。商務部など9部門は16日、「サービス消費の質向上と恵民行動の2025年活動計画案」を発表。サービスの供給を拡大するほか、多様な消費シーンを創造し、消費体験を改善することで、サービス消費の発展を促す方針を明らかにした。そのほか、市場には早期金融緩和の観測も流れている。中国では週明け21日、実質的な政策金利となる3月の最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」が発表される予定。市場コンセンサスでは据え置きだが、一部からは引き下げの可能性も指摘されている。ただ、上値は限定的。香港市場はあす18日がグッドフライデー、週明け21日がイースターマンデーの休場を迎えるため、積極的な売買も手控えられている(本土市場は通常取引)。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、中国オンラインゲーム大手の網易(9999/HK)が4.6%高、中国中堅デベロッパーの龍湖集団HD(960/HK)が4.5%高、政府系の華潤ビールHD(291/HK)が4.1%高と上げが目立った。
セクター別では、中国の不動産が高い。龍湖のほか、世茂集団HD(813/HK)が9.2%、合景泰富地産(1813/HK)が8.1%、越秀地産(123/HK)が6.3%、融創中国HD(1918/HK)が5.3%ずつ上昇した。
半導体や主力ネット株しっかり。英諾賽科(蘇州)科技(2577/HK)が3.8%高、華虹半導体(1347/HK)が3.3%高、阿里巴巴集団HD(アリババ:9988/HK)が3.1%高、騰訊HD(テンセント:700/HK)が2.2%高で引けた。
消費セクターの一角も物色される。華潤ビールのほか、組み立てキャラクター玩具の布魯可集団(325/HK)が7.3%高、茶飲料の奈雪的茶HD(2150/HK)が6.5%高、火鍋の呷哺呷哺餐飲管理(520/HK)が6.3%高、白物家電の海信家電集団(921/HK)が3.8%高、フィギュア・玩具の泡泡瑪特国際集団(ポップ・マート:9992/HK)が3.3%高、スポーツ用品の安踏体育用品(2020/HK)が2.9%高で取引を終えた。布魯可やポップマートについては、業績期待も高まっている。政府系メディアは16日付で、中国でここ数年、若者に人気の「潮流玩具」(潮玩、アートトイ)の市場規模が引き続き拡大し、2026年にも1101億人民元(約2兆1400億円)に膨らむとの予想があると報じた。
半面、産金セクターは安い。霊宝黄金(3330/HK)が6.9%、赤峰吉隆黄金鉱業(6693/HK)が4.8%、招金鉱業(1818/HK)が2.6%、山東黄金鉱業(1787/HK)が2.4%ずつ下落している。同セクターはこのところ、金相場の高値更新を手がかりに買いが目立っていた。
本土マーケットは小幅ながら8日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.13%高の3280.34ポイントで取引を終了した。不動産が高い。ハイテク、素材、公益、食品飲料・酒造、銀行・保険なども買われた。半面、自動車は安い。エネルギー、医薬、公益、海運も売られた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)