馬体をゆっくり見られない...ハッピーバレーで意気消沈
2025年4月25日(金)5時26分 スポーツニッポン
◇香港日記(2)
日本の競馬ファンになじみ深いのは国際競走が行われるシャティンだが、地元ではナイター開催のハッピーバレーも大人気。仕事終わりに参戦してみると、競馬場の入り口につながる歩道はレーシングプログラム片手の歴戦の猛者(らしきおじさん)や若者カップルが入り交じる混沌(こんとん)状態。大井競馬場と似たような雰囲気を感じた。
1〜9R全てが12頭立てのハンデ戦。基本的にはオーストラリアからの輸入馬だが、ミッキーアイル産駒の日本産馬も走っていた。レース間隔はJRAと同じ30分。だが、この時間の使い方がまるで違う。レースが終わると成績確定までの間、ダンサーグループや音楽バンドのステージが始まる。パドックに馬が出てきたのはレース終了約15分後。7〜8分ほど周回してすぐに返し馬に行ってしまうのでゆっくり馬体を見ることはかなわなかった。カルチャーショックと、なけなしの香港ドル消失のショックで、この日はホテル到着後すぐに眠ることができた。 (田井 秀一)