固体電解質(全固体電池材料)の量産に向け、小型実証設備 第1プラントの能力増強工事を完了
2025年4月21日(月)14時46分 PR TIMES
出光興産株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:酒井則明、以下「当社」)は、全固体リチウムイオン二次電池(以下「全固体電池」)の材料となる固体電解質の量産に向け、小型実証設備 第1プラント(千葉県市原市、当社千葉事業所敷地内)の能力増強工事を完了し、2025年4月18日に竣工式を執り行いました。
この能力増強によって、固体電解質のサンプル生産能力を現行の年間数トンから十数トン規模に拡大しました。また、量産技術開発のための設備も増強しました。次のステージとなる大型パイロット装置での量産技術の確立に向けた技術検証を加速し、2027〜28年の全固体電池の実用化、その先の固体電解質の事業化を目指します。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/23740/561/23740-561-069ea87827c700afbf326753719820fd-3856x2537.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]第1プラントの外観[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/23740/561/23740-561-f196710e510daedb30b746bc9789c5ae-2776x1843.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]竣工式の様子
当社は、電気自動車(EV)の進化や資源循環型社会の構築に貢献する全固体電池に不可欠な材料である、固体電解質の開発と量産体制の構築を進めています。現在は2つの小型実証設備を稼働させていますが、このうち、第1プラントにおいて2023年6月に意思決定した能力増強工事を完了しました。
この能力増強により、固体電解質のサンプル生産能力を年間数トンから十数トン規模に拡大するとともに、2023年以降の量産・事業化に向けた量産技術を開発・検証するための設備を拡充しました。今後、固体電解質の量産技術開発を加速させ、次のステージとなる大型パイロット装置での量産技術の確立に繋げます。
なお、大型パイロット装置は第1プラントと同じく千葉事業所内での建設を予定しており、2024年10月に基本設計を開始しました。また、2025年2月には固体電解質の重要な中間原料である、硫化リチウム(Li2S)の大型製造装置建設決定を発表しました。
当社は固体電解質の性能向上および量産技術の開発加速と、原料から製品まで一貫したバリューチェーン構築を着実に進め、次世代電池の本命とされる全固体電池の社会実装への貢献を目指します。
【事業ロードマップ】
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/23740/561/23740-561-73f85f198e0a961d987b4f85168cab25-3543x1981.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
【参考】
プレスリリース:全固体電池材料(固体電解質)の量産に向け、中間原料である「硫化リチウム」の大型製造装置の建設を決定(2025年2月27日)
https://www.idemitsu.com/jp/news/2024/250227.pdf
プレスリリース:全固体電池材料(固体電解質)の実用化に向け大型パイロット装置の基本設計を開始(2024年10月28日)
https://www.idemitsu.com/jp/news/2024/241028.pdf
プレスリリース:次世代電池(全固体電池)向け固体電解質 供給能力の増強決定(2023年6月19日)
https://www.idemitsu.com/jp/news/2023/230619_2.html