三菱UFJ信託銀、「サステナブル奨学金」開始…資産運用益を学生に給付
2025年4月21日(月)17時42分 読売新聞
三菱UFJ信託銀行は21日、企業や個人から集めた資金を運用し、運用益を学生に給付する「サステナブル奨学金」の取り組みを始めたと発表した。
元本は取り崩さずに運用益を活用するため、資金を集めやすくなるという。日本の奨学金は貸与型が一般的だが、給付型を普及させ、学生が卒業後に多額の債務返済に直面する社会問題に対処する狙いがある。
三菱UFJ信託は資産運用に伴う信託報酬を得られる利点がある。資金提供者は運用で損が出ない限りは寄付を続けられる。
現時点で10億円超の資金を集め、運用を開始した。新興企業が運営する奨学金紹介サイト「ガクシー」で学生を募り、2026年度中にも給付を開始する。将来的に年4000人の利用を目指している。