郵便局など2000か所超、運転手への点呼不備…日本郵便が国交省に報告へ
2025年4月23日(水)10時50分 読売新聞
日本郵便(東京都小平市で)
近畿地方の郵便局で、法令で義務付けられた配送車両の運転手への点呼を適切に行っていなかった問題で、日本郵便は調査結果を23日にも国土交通省に報告する。関係者によると、全国の郵便局など約3200か所について調べたところ、7割にあたる2000か所以上の郵便局や集配拠点で点呼の不備が確認された。
国交省は日本郵便の報告を受け次第、貨物自動車運送事業法に基づき、各地の郵便局などに対して地方運輸局・支局による監査を進める。点呼の未実施や記録の改ざんが確認されれば、車両の使用停止などの行政処分を検討する。
不適切な点呼は日本郵便の13支社全てで確認された。集配を行う郵便局や事業所で、配送車の運転手に対し、乗務前後に点呼を適切に行っているかを確認したところ、点呼を怠るなどの事案が確認されたという。
日本郵便では1月下旬に兵庫県内の郵便局で不備が発覚し、3月に近畿支社管内の140局で適切に点呼を行っていなかったと発表していた。これを受け、日本郵便は全国で実態を調べていた。