STUDIO ZERO(スタジオゼロ)が提供する伴走型行政経営DXサービス「.Gov」、長崎市観光サイトの取り組み事例公開のお知らせ
2025年4月24日(木)11時46分 PR TIMES
株式会社プレイド(東京都中央区:代表取締役CEO 倉橋健太)の社内起業組織STUDIO ZERO(スタジオゼロ)は、長崎市と一般社団法人長崎国際観光コンベンション協会が運営する、長崎市公式観光サイト「travel nagasaki」での取り組み事例を公開いたしました。
スタジオゼロでは、伴走型行政経営DXサービス「.Gov(ドットガブ)」を提供しています。
スタジオゼロには政策や行政職員の業務活動の実態に通暁した元行政官(国家公務員出身者)や民間ビジネスでさまざまな企業における顧客体験価値向上に向けた事業開発や業務オペレーション変革、デジタルマーケティング等の分野で数多くの実績を築き上げたプロフェッショナルが集結しています。行政・民間ビジネスに渡る知見や経験を糧に、市民体験を基軸にした行政デジタル化に挑む自治体等の取り組みを伴走支援しています。
今回ご紹介する事例は、長崎市と一般社団法人長崎国際観光コンベンション協会が運営する、長崎市公式観光サイト「travel nagasaki」での取り組みです。プレイドと長崎市との取り組みは、2022年にCXプラットフォームKARTEを採用(https://plaid.co.jp/news/20221130/)いただいたことから始まり、現在もさまざまな取り組みを伴走しております。
今回は、長崎国際コンベンション協会誘致受入課の皆様にお話を伺いました。
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一般社団法人 長崎国際観光コンベンション協会 事業本部 誘致受入課
マネジャー 吉冨 章 氏(中央)
恒川 雄志 氏(右)・徳脇 亜祐未 氏(左)
- 長崎市公式観光サイト「travel nagasaki」の運営を行うDMO NAGASAKIについて教えてください。
吉冨氏「DMO NAGASAKIは、一般社団法人長崎国際観光コンベンション協会を母体に2018年地域DMO(※)の登録がなされた、観光分野から地域をマネジメントする組織です。
(※DMOとは、観光物件、自然、食、芸術・芸能、風習、など当該地域にある観光資源に精通し、地域と協同して観光地域作りを行う法人のこと。 Destination Management Organizationの略)
具体的には、次のような取り組みを連鎖的に行っています。
- 訪問されるお客さまはどちらから来られたのか?どのような方々か?どのようなニーズをお持ちなのか?の調査。
- 地域の関係者と一体となって行うコンテンツ開発や受入環境整備の実施。
- それらのことを合わせてセールス、情報発信を一連で行いながら、地域の関係者の皆さんとともに課題解決に当たり、地域の事業者さんに稼いでもらうこと。
- そして、地域に住んでいる人たちがずっと住み続けたくなるような取り組み。
私は、長崎生まれ長崎育ちですが、小さい頃から長崎観光といえば『ちゃんぽん・カステラ・皿うどん』『グラバー園・大浦天主堂』『出島』そして『平和公園』といった、それぞれの事物が定番の観光素材でした。しかし、改めて掘り下げてみると、それぞれの事物にストーリーがあり、表面上に見えていることの奥に深い魅力があることが分かってきました。
長崎の街は、海外との交易に始まる歴史の街であり、隠れキリシタンの物語や原爆の災厄を経験した祈りの街でもあります。これらのストーリーとさまざまなな事物、文化が複雑に絡み合って唯一無二の『長崎らしさ』を生み出していると考えています。
私たちDMOの活動では、『長崎らしさ』をブランドとして、市民にとって再認識しやすく、市外の方にもイメージしやすいものとするため、下記の『暮らしのそばに、ほら世界。』というスローガンを掲げ、同時にシンボルマークを制作することで、ひとことでは言い表せない長崎の魅力を未来に向けて凝縮した言葉とマークに込め、市内における観光活性化と遠方からの訪問意欲向上のきっかけとしたいと考えています。」
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/153769/18/153769-18-8e06ddac9e2adb57f234de4d2c87395e-432x412.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
【シンボルマーク解説】
上段:長崎港を囲む三方の山々と、その斜面にあふれる街並み
中段:特殊な地形から生まれた、和・華・蘭の融合した独自の文化
下段: 世界を受け入れてきた港や海
これらの3 つの象徴をダイヤモチーフや直線で表現し組み合わせ、版画風レトロモダンな表現で記号化したもの。
- 「travel nagasaki」はどういった想いで立ち上げたサイトですか?
吉冨氏「長崎市公式観光サイト『travel nagasaki』(https://www.at-nagasaki.jp/)は、さまざまな情報取得チャネルがある中で、ワンストップの長崎観光情報プラットホームとして、ここを見ればすべての情報が掲載されているという状態を目指しており、閲覧する人の旅マエ、旅ナカ、旅アトの各フェーズでしっかり使ってもらえる機能性が高いサイトにしたいという想いで作ったサイトになります。
旅マエに対しては、旬の情報を公開することで『訪問意欲度向上』、旅ナカに対しては、体験や飲食といった『消費の拡大』、旅アトに対しては、『ファン化、想起率向上』を目指しています。
また、『暮らしのそばに、ほら世界。』というスローガンをサイトの基調とすることで『長崎観光』のトンマナ合わせを行っています。」
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/153769/18/153769-18-689ea3d5d03d3f4ee777d7bd58e31ba0-3900x2600.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
- 「.Gov」の伴走支援を導入して、どんな変化がありましたか?
吉冨氏「誘客のために閲覧者が『travel nagasaki』サイトを旅マエ〜旅アトの各フェーズで最大活用つまり閲覧してもらうことが必須と考えていますので、KARTEを活用した閲覧動向の分析や、そこからどうやってサイト内回遊を上げていくかを考えています。ですが、どうしても自分たちだけで活用し尽くすというのは難しいため、定期的なミーティングで細かいところまでアドバイスをいただけることが、とても助かっています。具体的には、どのタイミングでどんな人にポップアップを出せば人の流れが変わるのか、といったようなことですね。
実際にKARTEを導入したことで、少しずつサイト閲覧者像が見えつつあります。一例としては、軍艦島のドラマに関する特集記事の反応が良かったことから、ロケ地巡りコンテンツに関連するスポットへの反応が見られました。
長崎を“知る”から“行く”に行動変容することを目指す中で、届けるべき人に届いた提案が有効に作用したか?を念頭に、今後もいろいろな検証を重ねながら精度高く提案できるように活用したいと思っています。
また、さらに大枠でのサイト戦略や、サイトのポジショニングがベンチマークと比較してどう違うかなどについて客観的、BPO(※)的に関わっていただけるといいな、と思っています。」
(※BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)BPOとは、企業活動における業務プロセスの一部を一括して外部委託すること。対象の業務プロセスについて企画・設計から実施までを外部委託するため、自社よりも優れた専門性を有する外部企業によるBPOを活用することで企業は、経営資源のコア業務への集中やコスト削減、固定費の変動費化のみならず、より優れた業務品質を実現し、顧客への提供価値を高めることが可能となる。)
- ひとことでは語り尽くせない長崎の魅力を、改めて読者の皆様へ
恒川氏「私も、長崎生まれ長崎育ちなので、やはり、いつもこの魅力をどうやって伝えたら良いのか迷っている当事者ではあります。でも、その中で敢えてひとつ挙げるなら、『お魚の魅力』を伝えたいですね。魚種の豊富さ、新鮮さ、コリコリ感で右に出るものはありません。特に、ひらす(ヒラマサ)、白身魚が本当に美味しいです。また、のんびり、ゆったりとした時間の流れ、という魅力もあります。ぜひ、足を運んでいただきたいですね。」
吉冨氏「今年のトピックスに被爆80年という平和関連の節目の年になっていることがあります。市民にも平和を希求する人が多いし、昨年度、日本被団協(※)がノーベル平和賞を受賞して注目が集まっていることもあります。(※日本被団協とは、核兵器の非人道性を語り継ぎ、核廃絶の必要性を唱えてきた日本原水爆被害者団体協議会のこと)
長崎は、平和を希求する『祈りの街』なので、世界の情勢としても、ウクライナやイスラエルなどで情勢が不安定な混沌としている今の世の中ですから、今一度このタイミングで来ていただいて、平和を見つめ直すきっかけにしていただけるといいなと思っています。
戦争を語れる世代の方が少なくなってきていますから、若い世代の方々にも戦争や原爆の歴史を知る機会を提供したいと考えており、広島市と一緒に取り組みが始まっていますし、長崎への修学旅行の受け入れも積極的に行っています。」
徳脇氏「私は、夫の転勤についてきて、鹿児島からやってきました。やはり長崎は、異国情緒という言葉が多分一番しっくりくると思います。スポットごとに、中国感を感じたり、オランダ感を感じることができるところが魅力的です。教会も神社もお寺も、見るべきところが本当にたくさんある街ですね。クルーズ船も港にたくさん入港しますし、路面電車の停留所に人があふれる位、たくさんの人で賑わっている街を見ると、とても嬉しい気分になります。ぜひ一度お越しください。」
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/153769/18/153769-18-2e5b9de7685497685732474a5f9dd78c-3900x2595.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]世界新三大夜景に輝いたロマンティックな長崎の夜景(稲佐山展望台より)
株式会社プレイドの社内起業組織STUDIO ZERO(スタジオゼロ)で提供する、伴走型行政経営DXサービス「.Gov(ドットガブ)」のその他の事例は、こちら(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000153769.html)でご紹介しています。
「.Gov」では、今回の長崎市のケースのように、CX基軸での課題解決のためのDXプロダクト機能内のユーザー行動データの蓄積・分析等を活用したWebサイト機能の分析改善・支援を行っています。また、最適な業務オペレーション設計・ 関連戦略等の最適化といった企画周りのコンサルサービス的な伴走支援や「CX思考×業務作り」が納得できる「人材育成プログラム」の提供も行っております。
KARTE導入の有無に関わらず、データ・ドリブンな業務デジタル化を推進したい「.Gov」へご興味をお持ちの自治体の皆様は、こちら(https://studiozero.inc/contact_gov)より、お気軽にお問い合わせください。