大阪線の好調は「確実に万博の効果」 JAL鳥取社長、インバウンド取り込みで「地方がしっかり潤う状況」期待

2025年5月2日(金)17時50分 J-CASTニュース

日本航空(JAL)が2025年5月2日に開いた記者会見で、大阪発着路線の好調ぶりについて、鳥取三津子社長が「確実に万博の効果が見られている」と見方を示した。

その上で、万博目的のインバウンド(訪日)客が大阪から国内線の飛行機に乗って日本各地を訪問することで「地方がしっかり潤うような状況を期待している」などと述べた。

「大阪から、さらにいろいろな地方の隅々まで行っていただいて」

大阪発着路線の中でも、特に東京(羽田)-大阪(伊丹)路線はドル箱路線のひとつとして知られる。満席に近い状態が続いていることについて、鳥取氏は

「確実に万博の効果が見られている。非常に混み合っており、予約率も高まっていると営業の方から聞いている。期待通りの効果が出せているのではないか」

と説明。万博目当てのインバウンド客が国内線を利用することに期待を寄せた。

「せっかくいらっしゃったわけなので、大阪から、さらにいろいろな地方の隅々まで行っていただいて、日本の良さ、あとは国内線にも乗っていただき国内線の良さも感じていただいて、また日本の航空会社に乗りたいと思っていただけることを期待している」

さらに、こういった人流が活発になることが「地方がしっかり潤うような状況」にもつながるとの見方を示した。

「人の流れとそれから飛行機を利用していただきたいと、こういった思いを持っている。地方がしっかり潤うような状況を期待しているところだ」

万博効果は「むしろ単年度効果というよりも」...

万博が業績に与える影響を問われた斎藤祐二副社長も、

「足元で大阪線は非常に予約率がいい。おそらく万博の影響はあるのだろうと思っている」

とした上で、インバウンドの国内線利用に言及。

「むしろ単年度効果というよりも、これからの国内線の収支構造改革ではインバウンドを取り込むということを言っているが、そういうところにつなげていきたいというのが正直なところだ」

とした。

この日発表した25年3月期の連結決算では、売上高にあたる売上収益は前期比11.6%増の1兆8440億円で、12年の再上場後では最高を記録した。EBIT(利払い・税引き前利益)は同18.7%増の1724億円だった。国際線の収入が伸び、業績を押し上げた。

(J-CASTニュース編集委員 兼 副編集長 工藤博司)

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