NEC川崎・佐藤淑乃は悔し涙「雰囲気や相手の勢いも違った」大阪Mに2連敗で初代女王に届かぬ準優勝…SVリーグ決勝

2025年5月3日(土)21時16分 スポーツ報知

優勝を逃し、涙を流すNEC川崎・山田二千華(左)と甲萌香(カメラ・相川 和寛)

◆バレーボール ▽大同生命SVリーグ女子 チャンピオンシップ決勝第2戦 大阪M 3(25—22、25—21、25—16)0 NEC川崎(3日、東京・有明アリーナ)

 チャンピオンシップ(CS)第2戦で、レギュラーシーズン(RS)2位のNEC川崎が同1位の大阪Mにストレートで敗れた。2日の第1戦から2連敗し、前身Vリーグからの3連覇の夢は破れた。23歳のエース・佐藤淑乃は「相手は完成度が高かった。昨日から自分たちらしさを出せるように改善して挑んだが、決まりそうな攻撃が決まらなかったり、何回も苦しめられました…」と振り返ると、大粒の涙があふれた。

 ルーキーシーズンが終わった。昨季限りで現役引退した古賀紗理那さんが付けた背番号2を受け継ぎ、RSでは日本人最多895得点を挙げるなど、攻撃の軸に成長した。「このリーグを通して、常に海外の選手だったり、高いブロッカーが立ちはだかり、ブロック利用などは武器にできた」。シーズン後半からは試合を重ねるごとにスパイクを打つ際の相手ブロックのマークも厳しくなり、このCS決勝2連戦でも大阪Mの蓑輪幸、リセ・ファンヘッケの高い壁が立ちはだかった。

 この日もレフトからのスパイクで2枚のブロックに止められ、速度のあるバックアタックもレシーブされた。チーム最多15得点を挙げたが、アタック決定率は第1戦で20・5%、第2戦も28・6%と苦しめられた。エースとしての仕事を存分にさせてもらえず、悔しさがこみ上げた。

 それでも、ルーキーシーズンで優勝した大阪Mとともに最終戦まで戦った。「1年目で決勝を経験できたのはチームメートに感謝の気持ちがあるし、決勝という舞台は、雰囲気や相手の勢いが全然違って、そういうものを経験できたのは良かった」と成長への糧にする。

 25年日本代表登録選手に選出された。シーズンを終えて、日本代表活動にシフトする。「今後はもっと自分の武器を1つから2つ、2つから3つと増やしていくことが大切。前衛のオフェンスだけではなく、バックアタックでも、サーブでもどんなところからも点数を取れるような選手になりたい」と悔しい経験を、更なる飛躍につなげていく。

スポーツ報知

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