優勝賞金14億5000万円のACLE、川崎は準優勝…不利な状況で初の決勝進出

2025年5月4日(日)21時43分 読売新聞

試合後、ピッチに倒れ込んで悔しがる川崎の選手たち=AP

 【ジッダ(サウジアラビア)=平地一紀】サッカーのアジア・チャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)は3日、サウジアラビアのジッダで決勝が行われ、J1川崎は地元のアルアハリに0—2で敗れ、初優勝を逃した。日本勢は昨季の横浜Mに続き2季連続の準優勝。川崎は35分、ミドルシュートを決められ失点。前半のうちに1点を加えられた。後半はFW伊藤がシュートを放つなどしたが、無得点に終わった。大会初制覇のアルアハリは優勝賞金1000万ドル(約14億5000万円)を獲得した。

 ジッダを拠点とするアルアハリサポーターで緑に染まったスタジアム。アウェーの雰囲気の中で、川崎は上々の立ち上がりを見せた。だが、前半のうちに2点を奪われ、栄冠は遠のいた。

 主将のMF脇坂が「非常に重くのしかかった」と悔やんだのは、42分の2失点目。DF三浦が負傷でピッチの外に出たため、選手たちの判断で脇坂が左サイドバックへ。直後、大会最優秀選手に選ばれた元リバプール(イングランド)のMFフィルミノ(ブラジル)が脇坂をかわして前進し、送ったクロスをMFケシエ(コートジボワール)に頭で決められた。「しのがないといけない状態で選手たちが対応していたのでそのままプレーさせたが、違う配置にした方がよかった」。長谷部監督は自らを責めた。

 今季就任した指揮官の下、課題だった失点減に向けてチーム作りを進めている最中。集中開催の準々決勝以降は3試合とも2失点したものの、他チームより試合間隔が短い不利な状況をはね返し、初めて決勝に進む意地は見せた。

 川崎の決勝での枠内シュートは0本。脇坂は、言った。「チームワークや組織的なところは、アジアでも自信を持っていいと感じた。逆に個人の(力の)ところは、もっと成長しなくてはいけない」。それぞれが、この濃密な経験を刻み込み、再びタイトル獲得に挑む。(平地一紀)

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