今永昇太 左大腿裏を痛めて6回途中で緊急降板 悲痛「前兆は全くなかったので自分としてはショックです」

2025年5月5日(月)6時34分 スポーツニッポン

 ◇ナ・リーグ カブス0—4ブルワーズ(2025年5月4日 ミルウォーキー)

 カブスの今永昇太投手(31)が4日(日本時間5日)、敵地でのブルワーズ戦に先発したが、6回途中に左大腿裏を痛めて緊急降板するアクシデントに見舞われた。5日(6日)にMRI検査などの精密検査を受け、今後の対応を検討することになった。

 問題の場面は6回だった。今永はこの日初めて先頭打者を出塁させ、さらに1死後、四球で一、二塁に。続く4番・イエリチの一ゴロで併殺を狙い、一塁ベースカバーに向かった。だが、その途中で足がもつれるような形となり、何とか一塁で送球を受けた今永だったが、そのまま左大腿裏を押さえながら苦痛で顔をゆがめた。そのまま、駆け寄ったカウンセル監督やトレーナーと会話をかわし、ベンチへと下がった。球団の発表は「左ハムストリング(大腿裏)の張り」とされた。

 試合後、メディアに対応した今永は「患部がどれくらい損傷しているのか分からないですけど、僕の中では初めての箇所だったので、明日チェックしなければ何が起こっているのか分からない状態です」と動揺を隠せない様子だった。

 ケガをした瞬間については「ダブルプレーを取りに行くという中で、一塁に全力疾走した時にケガしたと思います」と説明。両脚がつって降板した4月29日(同30日)のパイレーツ戦との関連については「ピッツバーグの時は太腿の前(側)だったので、場所がまず違う」と否定。そのうえで「今、自然に、普通に歩けてしまっているので、自分としてはこれがどれだけ酷い状態なのか、それとも軽いのかっていうのが、初めてのところなので分からないです」と不安げに話した。

 それまでは、快投を続けていた。初回、1死から連打で一、二塁とされたが、4番・イエリチを右飛、5番・ホスキンスを中飛に抑えて得点を許さなかった。2、3回はいずれも3者凡退。4回も1死から4番・イエリチに中前打されたが、キッチリ後続を断った。そして5回も3者凡退に抑えていたが、アクシデントはこの後に待っていた。

 この日は今季2度目の中4日での登板。今季初の中4日での登板は4月9日(同10日)のレンジャーズ戦だったが、この試合は5回7安打5失点で負け投手になった。両脚のけいれんから中4日と間隔が短かったことと関係しているのかどうかも含めて、精密検査の結果が待たれる。

 今永に代わって急きょ登板した2番手・メリーウェザーが打たれてこの回一挙4失点。今永は結局、5回2/3で84球を投げ4安打2失点、4三振、1四球で今季2敗目を喫し、防御率は2・82となった。チームの連勝は3でストップしたが、それ以上に柱の左腕を襲ったアクシデントの衝撃が大きすぎた。

 カウンセル監督は「彼は一塁へ走った最中にケガをしました。何が起こっているのかを確認するために、画像検査を行う予定です。下半身の筋肉の張りなどは今まで経験がないので、彼は何がどうなっているのか、この感覚が何を意味するのか少し不安に思っているようです。しかし、確かに何かを感じたと言っています。明日検査をして、そこから判断していきます」と痛恨の表情。左肘の故障で戦列を離れたジャスティン・スティール投手(29)に続いての主力左腕のアクシデントに頭を抱えた。また、負傷者リストに入れるかどうかについては「まだそこまでは考えていない。明日さらに情報を得てから判断します」と話すにとどめた。

スポーツニッポン

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