新車のパーツ取り付け メーカーオプションとディーラーオプションの賢い活用術

2025年5月5日(月)16時0分 J-CASTニュース

新車を購入する際、好みのパーツを付けてもらうが、それにはメーカーオプションとディーラーオプションがある。それぞれに気を付けるポイントがある。

パッケージで選ぶと割安の場合がある

クルマのメーカーオプションとは、メーカーが工場で新車を製造する際に取り付ける純正パーツのことだ。サンルーフや本革シートなど、メーカーのカタログリストからユーザーが選び、その注文に合わせてメーカーが生産工場で装着する。

上級グレードで標準装備している運転支援機能やシートヒーター、リミテッドスリップデフ(LSD)などを下級グレードでもメーカーオプションとして選択できる場合もある。いずれもディーラーで後付けしにくいパーツが中心で、ユーザーは購入段階で選ばなくてはならない。メーカーオプションのパーツを新車購入後に後付けすることは基本的にできないと考えた方がよい。

メーカーオプションは「スポーツパッケージ」や「エントリーパッケージ」など、ユーザーの好みに合わせ、複数のオプショナルパーツを組み合わせたものもある。コース料理のメニューの中から、好きなものを選んで注文するようなイメージだ。パッケージの方がオプショナルパーツを単品ごとに装着するより、割安な場合が多い。

量販店の汎用品を組み合わせて安くする

これに対してディーラーオプションは、メーカーから新車が届いた後、ディーラーで装着する後付けパーツだ。純正のオーディオ、カーナビ、ETC車載器、リモコンエンジンスターターなど、多岐にわたる。

メーカーオプションに汎用品はないが、ディーラーオプションはメーカーとディーラーが推奨する純正部品以外にも、オートバックスなど自動車用品の量販店が同様の汎用品を扱っている場合が多い。

現在はオーディオとカーナビは一体化しているが、一般に純正のオーディオやカーナビよりも、オートバックスやイエローハットなどが扱っている汎用品の方が割安だ。

新車の場合、スピーカーなどは工場で出荷する際にフロントドアの内側などに最初から取り付けられていることが多い。万一、スピーカーなどがメーカーオプションとなっている場合、可能であればスピーカーだけメーカーオプションで注文し、オーディオやカーナビはオートバックスなどで安価なものを選ぶという方法もある。

ドア内側などにスピーカーが標準装着されていれば、割高で選択肢の狭い純正オーディオやカーナビを選ぶより、オートバックスなどで汎用品を探す方が安価で好みに合った商品が見つかるだろう。ETC車載器なども同様だ。

純正品は割高だが保証期間の長い利点もある

一方、純正のカーナビなどがメーカーオプションで設定されている場合、多少割高でもこちらを選ぶメリットもある。工場でインストルメントパネルに純正品をビルトインするため、社外の汎用品よりもデザイン面で一体感があり、機能的だろう。

さらに純正オプションは汎用品よりも保証期間が長い場合が多く、それもメリットといえる。しかし、その分、純正オプションは量販店の汎用品よりも割高となる。

新車を購入し、カーナビなどを装着する場合、純正オプションと社外の汎用品を比較してみるとよい。パイオニアやケンウッドなど両者が同じ電機メーカーの商品なら性能や仕様に大差はないだろう。ユーザーはメーカーやディーラーのオプションと、オートバックスなど量販店の汎用品をじっくり吟味した方がよい。

(ジャーナリスト 岩城諒)

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